吉江忠男バリトンリサイタル

吉江忠男バリトンリサイタル

シューベルトのバラードと名歌集 日時:2020年11月21日(土)14:00開演 場所:サントリーホール ブルーローズ 出演:吉江忠男(バリトン) 小林道夫(ピアノ) 「喉というのは、神様がひと時貸し与えてくださった究極の楽器。 横隔膜呼吸により自然の空気を吸い込み、声帯を震わせ 体全体を共鳴させて歌を奏でる。歌が自然と一体となる時、 爽快感を伴い喜びが体中に満ち溢れ、とても幸せな時となる。」   プログラムの初めに書かれている吉江忠男さんの言葉に芸術を感じました。    ... Read More

セアまり(浅野麻里)さんが開いた展覧会

セアまり(浅野麻里)さんが開いた展覧会

景絵(ひかりえ)―見えない私が見る世界― セアまり 開催期間:2020年11月12日(木)~17日(火) 開催場所:gallery路草   人との出会いは優しくも、力強い刺激を与えてくれます。 セアまり(浅野麻里)さんとは出会った瞬間に、 秒速で友達の域に入り込みました。 出会いの神様(いるのかな)に感謝の言葉をつぶやきました。   私の世界が一気に広がりました。 人間性に深みが出たのではないかと過信してしまうほど 世界が広がりました。 「障害」の捉え方が180度変わりました。 その... Read More

人間と暮らせば 猫の独白その6

あんず   真夏の一宮町(山梨県)、小学校グラウンド、 男の子たちが遊んでいた。 ふらふらと近づいたら男の子に抱き上げられた。 男の子のお母さんが猫の保護活動をしていたのはラッキーだった。 人間時間で1週間後、私はここに来た。 名前は猫の宅急便のジジになるはずだったらしいが、 お母さんが一宮から来たから「あんず」の一声で 変更されてしまった。 何事も運命のままに💖   ある時、陽差しの中で目が覚めたら エリマキトカゲになっていたわたし。 夢があるかって? 今まで夢なんて考えたこともな... Read More

ベートーヴェンハウス

2012年、6月初旬、 男声合唱交流10日間の旅におまけとしてついて行った。 ドイツ各地で合唱祭に参加したり、ホームパーティーならぬ 村総出パーティーに招かれたり、市長の歓迎挨拶があったり、 歴史を肌で感じ、ドイツ人を肌で感じ、 もう一度会いに行きたいと今も思う。 ビールと白ワインも楽しんで、気持もお腹も大満足の 旅だった。   6月初旬はホワイトアスパラ最盛期。 ホワイトアスパラがこんなに風味豊かで滋味とは 知らなかった。     ベートーヴェンハウスを訪れた。 仰々し... Read More

人間と暮らせば 猫の独白その5

もも   寒かったから車のエンジンルームにもぐりこんだ。 朝、つなぎを着た人が私を見つけた。 私は車販売店のマスコットとして働くことになった。 ようやく仕事に慣れていた頃、Mちゃんと出会った。 私はMちゃんが買った車のオプションとなって、 今に至る17年間をここで暮らしている。   サンチョが二代目であるように、 私は二代目ドルシネア・トボーソになるはずだった。 「この丸い体はドロシーじゃない、ももだ!」 お母さんのこの一声で”もも”となった。 ここで暮らすよ... Read More

朗読とチェロの一夜「よだかの星」

  「よだかの星」の朗読とチェロの演奏は 私に花巻の宮沢賢治館を思い出させました。 賢治が使用していたチェロに出会った時、賢治を実感したこと、 宇宙好きにとては宮沢賢治の宇宙観にも心惹かれたことを 映像として思い出しました。 活字の賢治ではなく、生身の賢治に出会った気分になったことを思い出しました。   場所:東京オペラシティ近江楽堂 出演:遠藤ふきこ(朗読) 伊東裕(チェロ)   遠藤ふきこさんが心底ほれ込んでいる若きチェリスト 伊東裕さんと共に開いた朗読とチェロの一夜です... Read More

人間と暮らせば 猫の独白その4

サンチョ   この家でサンチョと命名された。 正式には二代目サンチョ・パンサ。 ドロシー姉さんには偽物サンチョと呼ばれ、心外。   公園で拾われて、動物病院そしてこの家に来た。 動物病院の先生はぶっきらぼうだけど、優しかった。 先生とは僕が虹の橋を渡るまで付き合いが続いた。 あまり行きたくない場所だったが、 義理を重んじる僕は診察台の上では礼儀を忘れなかった。   お母さんは見果てぬ夢を抱えて日々前進だ!という。 見果てぬ夢ってなんだ?と思った。 大地を自由に闊歩することだ... Read More

人間と暮らせば 猫の独白その3

ジャンヌ この家では洋猫は後にも(多分)先にも私だけ。 チンチラミックス。 お母さんはチンチラとは比べ物にならないくらい可愛いって言っていた。 こういうのを親ばかと言うらしい。 サンチョとドロシーと同じ熱帯魚屋さんから少し遅れてこの家に来た。 家族は気品ある私の姿はフランス猫、と思ったらしい。 フランス猫って何のことやら。 そこで、フランスを救い、シャルル7世の戴冠に貢献した ジャンヌ・ダルクのジャンヌが私の名前となった。   私はいつも一人で自由気ままに過ごした。 物事に一喜一憂するなんてこ... Read More

落語そして桂右團治師匠

    寄席に行ってみたいとは思っても、 気後れがして足が向かない暮らしが一変したのは 10年近く前のこと。 新聞多摩版に桂右團治師匠の落語会開催の小さな記事を見つけた。 八王子に文化の交流拠点を作るのが目的という主催者のコメントが あった。 ここなら参加できる。と2か月に1回の落語会に通い始めた。     通っているうちに落語は聴く、笑うという受け身の芸能ではない。 演者は言葉と仕草、そして扇子と手ぬぐいで想像力を喚起させる。 その情景を描いているのは聴き手。 ... Read More

人間と暮らせば 猫の独白 その2 

ドルシネア・デル・トボソ ドルシネア・デル・トボソ。。。 訳の分からないスゴイ名前を付けられた。 いつもドロシーって呼ばれていたから お母さん以外は私の正式の名前を誰も知らない。 なんでもスペインを代表する作家ミゲル・デ・セルバンテスの代表作 『ドン・キホーテ」の主人公ドン・キホーテの 思い姫の名前なんだとか。   サンチョと私は一心同体。 どんな時も離れなかった。 夜も並んでお母さんの腕枕で寝た。 いつもサンチョにお母さん側を取られていたけど、 私は一回も文句を言ったことはない。  ... Read More