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華あるジャズメンがやって来る

華あるジャズメンがやって来る

華あるジャズメン@SCENE

日時:2021年3月13日(土)Start 15:00/Open 14:30

場所:RESTAURANTE&BAR SCENE

出演:華岡将生(Fl) 遠藤征志(Key)

チケット:3000円(ワンドリンク付き)

定員:20名(要申込み 先着順)

連絡先:090-6163-3288(夢空間La Musica 岡部)

 

みんなで聴く、近場で聴く、ジャズを標榜して、

同時に、開催会場となる飲食店のファンを増やすきっかけになり、

地域の活力を地域住民で作る機会となることも標榜して、

2017年2月11日に高尾駅南口ヴィ・マエストロで幕を開いたジャズライブは、

今年2月15日を最後にコロナウィルス感染拡大防止のため、止まってしまいました。

命と音楽は切り離せないと確信してはいても、

ウィルスとは切り離さなければなりません。

ウィルスと切り離して楽しめるライブを模索し、

9月下旬にロゴス教会で実施いたしました。

気を配らなければならないことは多かったものの、

来場者の協力は大きな支えとなりました。

その教訓を生かして、次回を企画しました。

次回の会場は、京王八王子駅前にある

老舗フレンチレストランSCENEのバーコーナー。

1988年【昭和63年12月12日12時】にオープンし、今年32年目を迎えたレストランです。

長年のファンも多いレストランです。

「料理がおいしい」という声をよく聞きます。

シェフの心意気を来店される方が存分に味わうことができるのは、

控えめながらも、お客様の気持ちを汲んだおもてなしに心を配る

ギャルソン、セルヴィーズがシェフと一心同体になっているからだと思います。

マニュアル化された通り一遍ではなく、一人一人と会話する

おもてなしが特別な時間を過ごしている満足感を醸します。

 

今回、ライブ会場となるバーコーナーのバーテンダー

吉見直高さんのぬくもりあるサーヴィスも魅力です。

「ジャズライブ」と銘を打っていますが、中身は縦横無尽。

どんなかは是非会場に足を運んでお楽しみください。

また、ドリンク2杯目以降は

バーテンダー吉見さんのサーヴィスをお楽しみください。

 

シャンソンライブ

日時:2020年12月5日(土)15:00開演

場所:八王子フレンチレストランSCENE

出演:ダン岡崎(歌) 川口信子(キーボード)

 

 

シャンソンと聴くと芦野宏さん、石井好子さん、越路吹雪さん 淡谷のり子さん(この方もそうなんです)

など、おひとかたを除いてはとても、とても懐かしいお名前しか思い浮かびません。

おひとかたとは井関直人さんです。「シャンソンとは3分間のドラマである」と

言われる所以をこの方と出会って納得しました。

シャンソンと言えば「枯葉」「愛の賛歌」「オー・シャンゼリゼ」だと思っていた私が

歌詞の世界観を歌手それぞれの表現で演じて歌うのがシャンソンであると知り、

その魅力に気づくことになったのは井関直人さんのおかげです。

 

 

 

そのシャンソンを八王子で、SCENEのバーコーナーで楽しみました。

証券アナリストとしてイギリスで25年過ごし、現在は海外での仕事・生活の経験を活かし、

海外移住コンサルトとしてもご活躍のシャンソン歌手ダン岡崎のライブでした。

ライブ中のMCでも岡崎さんの視野、交友はworld wideであることがうかがえました。

学園紛争の真っ只中を通り抜けたこと、海外での様々なご経験を積まれたことは

シャンソン歌手としての魅力であり、強みだと思いました。

パーソナリティを務められる「ダン岡崎のシャンソン玉手箱」(八王子FM  土曜日19~20時)は

日本唯一無二と言っても過言ではない、シャンソンの原曲に浸ることのできる番組と紹介されました。

 

コンポーザー・ピアニストの川口信子さんが弾くRolandの響き、メロディーライン、

リズムに魅了されました。

〚今年、アメリカの国際的な作曲コンクール「John Lennon Songriting Contest」

上半期ジャズ部門でグランプリを獲得〛

というプロフィールも想像に難くないものと思いました。

セカンドステージ最初に川口信子さんの演奏「ウィンター○○」に聴き入りました。

終演後、お聞きしたにも関わらず、○○としか記載できないふがいなさが残念です。

初のCD、That’s All So Farがリリースされたとのことで、早速amazonで購入いたしました。

明日、手元に届く来ます。楽しみです。

 

【プログラム】

  1. ふるさとの山(ジャン・フェラ)
  2. 枯葉(イブ・モンタン)
  3. モンソー公園(イブ・デュテイユ)
  4. 想い出のマリッサ(シルビー・バルタン)
  5. 恋心(エンリコ・マシアス)
  6. サンジャンの私の恋人(リュシエンヌ・ドゥリール)
  7. パパと踊ろうよ(アンドレ・クラボー)
  8. イザベル(シャルル・アズナブール)
  9. ナタリー(ジルベール・ベコー)
  10. オー・シャンゼリゼ(ジョー・ダッサン)

 

  1. 北国の男(エンリコ・マシアス)
  2. 歌いながら(ミッシェル・サルドゥー)
  3. Let It Be Me(ジルベール・ベコー)
  4. Love me please Love Me(ミッシェル・ポルナレフ)
  5. 雪が降る(サルバトーレ・アダモ)
  6. ラ・ボエーム(シャルル・アズナブール)
  7. 帰り来ぬ青春(シャルル・アズナブール)
  8. ラストダンスは私に(ミッシェル・サルドゥー)
  9. 世界の果てに(シャルル・アズナブール)

 

『アンコール』

  • セ・シ・ボン(イブ・モンタン)
  • 太陽は燃えている(エンゲルベルト・フンパーディンク)

 

 

コロナウィルスの猛威が続く中、会場となったSCENEの換気対策は

  • ビル全体のシステム15分に1回の換気
  • 入り口、非常口開放
  • 現在、新幹線と帝国ホテルにしか設置されていない換気装置を3か所に設置

の3種類を併用しているとのことです。

飛沫防止のシートについても、飛沫軌道を考えて

設置されていました。

声高に言わずとも、できることを粛々と実行される様子は

SCENEのホスピタリティの高さと、美しさそのものと

感じ入りました。

ワンドリンク付きのライブですが、

チーズと辛みの効いたクラッカーがシェフからサービスされました。

クラッカーの辛みにシェフのおもてなしが重なり、気持ちが温かくなりました。

 

 

 

公共施設利用はハードルが高い

 

コンサートを企画するとき、会場選定は大きな要素であり、悩むところでもあります。

来場者が音楽を楽しむ空間としてどうか、

音響はどうか、

足の便はどうか、、、など

最近はコロナ禍もあり、

来場者が安心してコンサートを楽しめる余裕ある空間かどうか

も考えなくてはなりません。

 

夢空間La Musicaはロゴス教会を会場の本拠地とし、

音響の良さ、触れ合うよさを前面に出し、

足の便が少し(と思いたいです)悪いことはお許しを願い、

人間交叉点としてのコンサートを開催してまいりました。

 

しかし、ソーシャルディスタンスを標榜しなければならない今、

密を避けにくい教会会堂でのコンサートは難しいです。

密を避けて、ロゴス教会でコンサートを開催する場合は、

人数制限を行わなければなりません。

人数制限をしたからと言って、チケット料金を上げるのは難しい、

となると運営上の問題が岩礁となって現れます。

 

そこで、4年ぶりに八王子芸術文化会館(いちょうホール)

来年12月の会場使用を目指しして、

抽選会に参加しました。

残念ながらまた外れました。。。

会場到着順に希望日選択順番を決めるくじ引き

      ↓

札に書かれた番号順に希望日を取っていく

      ↓

番号札10番の私はあえなく沈没

 

土日祭日の会場取りは特に難しいです。

平日含め、行政側の使用が予め決まっている場合も多く、

中でも数少ない土日祭日には多くの利用希望者が殺到します。

夢空間La Musicaのスタッフはダブルワークのため、コンサート開催日は土曜日です。

1番はもちろん、2番、3番辺りの番号札であれば希望日獲得の可能性はあります。

努力、工夫の余地はなく、欲しいのはくじ運です。

 

いちょうホールは公共施設なので、基本使用料金設定はそんなに高くはありません。

しかし、いちょうホールはチケット3000円の場合、

基本料金の1.7倍が使用料金となります。

他と比べてだいぶ高いと思います。

コロナ禍の今、収容人数制限の上限まで集客する力があればよいのでしょうが、

人間交叉点、サロンコンサートを掲げている夢空間La Musicaには

これまた難題であり、目指すところでもありません。

目指すところではないとは言うものの、

200名くらいの来場者を迎えてみたいと思う気持ちもあります。

 

 

至高のベルカント — ベルカントを極める —

至高のベルカント — ベルカントを極める —

日時:2020年11月23日(月)19:00開演

場所:サントリーホールブルーローズ(小ホール)

出演:〈ソプラノ〉大隅知智佳子 砂川涼子 森谷真理 〈テノール〉笛田博昭 宮里直樹

   〈バリトン〉小林啓倫 〈ピアノ〉藤原藍

司会:フランコ酒井

3連休最終日、再びサントリーホールブルーローズ。

ベルカントを全身に浴びるコンサート。

コロナ禍のただなか、お客様で会場は満ちていた。

自分も足を運んでいるわけだが、こんなに集まって

大丈夫か?

と思わず思ってしまう。

 

今まではこんなにたくさんの方々と一緒に

楽しめる、と思っていたのに。

会場運営をされるスタッフの細かい心遣い、気配り、声掛けは

自身がコンサートを企画する際の勉強になった。

 

杖を頼り歩行にされる方2名、目が不自由な方1名がそれぞれお一人で

来場されている姿を見かけました。

夜、お一人で聴きにいらっしゃるその姿に心がほっこりしました。

お好きなことに夢中なのかな、と勝手に想像してしまいました。

 

6名の出演者は前半、後半それぞれ1曲づつの演奏でしたが、

アリア12曲を一度に聴くのは体力勝負だと

思いました。

休憩時間があるとはいえ、疲れました。

サントリーホールを出て、溜池山王駅まで

歩く時間はコンサートの余韻に浸り、

ふわり、ふわり歩くのが常ですが、

今回はとにかく駅を目指して、ただ歩きました。

 

来年夢空間La Musicaの出演が予定されている小林啓倫さん(バリトン)は

第89回(今年)日本音楽コンクール声楽部門で1位となられました。

NHKFMで各部門の予選を1週間聴きました。

最終日の声楽部門を聴いた時、身びいきも大いにあったかと思いますが、

本選で1位になるのは小林啓倫さんだ❕と密かに確信しておりました。

 

 

 

 

 

 

 

今日が一番若い日 — ことば&リーディング —

今日が一番若い日

日時:2020年11月22日(日)14時開演

出演:おなかのへるヴォイストレーニングの会

構成:石鍋多加史

演奏:木藤舞音(Ff)

会場:巣鴨地域文化創造館

 

70代、80代の方のご活躍されている会でした。

人生100年時代は自分を楽しませ、人を楽しませる

暮らしをしたいものです。

 

花森安治さんの「戦場(抄)」には心を打たれました。

そこに描かれる東京の惨状と朗読される方の

体験した戦争が重なり、戦争の理不尽を体の芯で

受け止めました。

浅学菲才な私は東京大空襲で亡くなられた方は

「焼死者」であり、「戦死者」とは呼ばない。と、

初めて知りました。

死んだ男の残したものは

谷川俊太郎の作詞、武満徹の作曲が

頭の中で流れました。

 

初めてJR巣鴨駅から離れた巣鴨地蔵通りを歩きました。

JR巣鴨駅近くの地蔵通りの喧騒はなく、

店舗をのんびり眺め、ぶらりぶらりしました。

ぶらりぶらりしただけではなく、ご自身でデザインされた洋服を置く

はればれ堂」で洋服を購入。

会話も弾む楽しい買い物。

 

路地を入ったところにある「洋食小林」で

時間外にもかかわらず、

スコッチエッグ持ち帰りをお願いし、

快諾いただいた。

洋食小林では落語会も行われると知り、

伺う機会を作ろうと思った。

 

いろいろなお店を覗いて買い物する、会話する、こんな風景が

日常の暮らしからなくなっていると気づいた。

この会が巣鴨の地蔵通りであったから体験できた

楽しいひと時だった。

駐車料金2600円は高いなあ。

4時間20分楽しく過ごしたから仕方ない、と納得。。。

 

この会を指導されている石鍋多加史さんと出会い、夢空間La Musicaは「ことばと出会う音楽会

と銘打って毎年コンサートを企画することになりました。

本年は5月30日(土)に予定しておりましたが、コロナ禍で中止いたしました。

来年5月8日(土)開催を予定しています。

 

連休2日目はこうして終わりました。

 

 

 

 

 

吉江忠男バリトンリサイタル

吉江忠男バリトンリサイタル

シューベルトのバラードと名歌集

日時:2020年11月21日(土)14:00開演

場所:サントリーホール ブルーローズ

出演:吉江忠男(バリトン) 小林道夫(ピアノ)

「喉というのは、神様がひと時貸し与えてくださった究極の楽器。
横隔膜呼吸により自然の空気を吸い込み、声帯を震わせ
体全体を共鳴させて歌を奏でる。歌が自然と一体となる時、
爽快感を伴い喜びが体中に満ち溢れ、とても幸せな時となる。」

 

プログラムの初めに書かれている吉江忠男さんの言葉に芸術を感じました。

 

 

2018年5月に鈴木惇弘氏(バリトン)傘寿お祝いリサイタル「美しき水車屋の娘」に

出会って、歌う芸術の神髄の一つに触れたと強く感動しました。

バリトンという声種の魅力をしみじみ味わい、

経験を重ねなければ表現できない美しき歌声の虜になってしまいました。

80歳かあ、と思った自分の浅はかさを深く恥じ入りました。

 

この経験があったので、今年80歳を迎えられた吉江忠男さんの

リサイタルチラシを見た瞬間に行く❕と決めました。

傘寿なのにこんなに素晴らしい、ではなく、
傘寿だから伝えられる音楽の魂、
吉江さんだから伝えられる魂に
触れることができました。

 

プログラム

[前半]

シラーの詩によるバラード

ギリシャの神々

憧れ

人質「走れメロス」

 

ゲーテの詩によるバラード

歌びと

漁師

野ばら

魔王

 

[後半]

名歌曲集

愛の使い 「白鳥の湖」より       レシュターブ

春のあこがれ 「白鳥の湖」より     レシュターブ

さすらい人               リューベック

鳩の便り 「白鳥の湖」         ザイドル

シルヴィアに              シェイクスピア=バウエルンフェルト

月に寄せて               ゲーテ

湖上にて                ゲーテ

羊飼いの嘆きの歌            ゲーテ

ガニュメート              ゲーテ

 

 

 

[特別だったアンコール曲]

シューベルト:菩提樹
シューベルト:何処へ?
シューベルト:即興曲 Op.90-3 祈り

菩提樹に歌われている「死」を私は未だよくわかりませんが、

吉江忠男さんの歌を聴いて、わからないけれど、わかる。そんな気持ちになりました。

「祈り」はピアニストイエルク・デームス氏が吉江忠男さんに委嘱された曲であること、

その経緯を舞台で話される吉江忠男さんの話し声は落ち着いたとても穏やかでした。

ドイツ語は分かりませんが、ここに歌われている「祈り」は美しいと感じました。

 

小林道夫氏87歳、舞台に登場された時、魔王は大丈夫か?と思ってしまいました。

これも自分の浅薄さを恥じることとなりました。ピアノに驚嘆と感動を覚えました。

音楽三昧の三連休の初日、よい時間を過ごすことができました。

 

 

セアまり(浅野麻里)さんが開いた展覧会

セアまり(浅野麻里)さんが開いた展覧会

景絵(ひかりえ)―見えない私が見る世界― セアまり

開催期間:2020年11月12日(木)~17日(火)

開催場所:gallery路草

 

人との出会いは優しくも、力強い刺激を与えてくれます。

セアまり(浅野麻里)さんとは出会った瞬間に、

秒速で友達の域に入り込みました。

出会いの神様(いるのかな)に感謝の言葉をつぶやきました。

 

私の世界が一気に広がりました。

人間性に深みが出たのではないかと過信してしまうほど

世界が広がりました。

「障害」の捉え方が180度変わりました。

その人の特徴の一つと考えるようになりました。

適切な心くばりとは人と真っ直ぐ向き合い、

気持ちにブレーキを掛けないことじゃないかと思うようになりました。

 

今般開かれた展覧会は日頃まりさんから話として聞いていた幻視を

目で見る機会となりました。

私の想像をはるかに超えた芸術でした。

私は鑑賞する立場で、素晴らしい芸術と思いましたが、

まりさんが「シャルル・ボネ症候群と共に暮らすのはとても疲れる」と言われるこの「疲れる」は

尋常な疲れではないことも理解できました。

 

セアまり(浅野麻里)さんご自身の日々の暮らしが社会貢献そのものです。

盲導犬啓発活動、絵本作家、フリーダイバー、犬・猫保護活動、

そして今回のシャルル・ボネ症候群を紹介する展覧会、

出会った人たちといつでも、どこでも、精力的に、誠実に、本音を話をする姿には

彼女の愚直だけど、夢を持ち続け、前進する意欲が溢れています。

 

この展覧会をきっかけに、シャルル・ボネ症候群が広く認識されること、

各方面の専門家の理解も進むことを願って止みません。

 

セアまり(浅野麻里)さん紹介記事、展覧会紹介記事はこちらからご覧ください

毎日新聞

 

 

『「私だけではもったいない」シャルル・ボネ症候群の「幻視」を絵に東京で展覧会』

 

yomi.Dr
『見えない私が見る世界・・・美しくも不思議な幻視の展覧会』

 

 

見えない私が見る世界…美しくも不思議な幻視の展覧会

 

 

 

 

人間と暮らせば 猫の独白その6

あんず

 

真夏の一宮町(山梨県)、小学校グラウンド、

男の子たちが遊んでいた。

ふらふらと近づいたら男の子に抱き上げられた。

男の子のお母さんが猫の保護活動をしていたのはラッキーだった。

人間時間で1週間後、私はここに来た。

名前は猫の宅急便のジジになるはずだったらしいが、

お母さんが一宮から来たから「あんず」の一声で

変更されてしまった。

何事も運命のままに💖

 

ある時、陽差しの中で目が覚めたら

エリマキトカゲになっていたわたし。

夢があるかって?

今まで夢なんて考えたこともなかった。

今、始めて夢を見つけた!輪っかを取る!

でもどうやったら取れるのかなあ。

ああ、これも運命のままに💖

 

口の横に良性の腫瘍ができて、入院手術して、

びっくりしながらも、内省していたわたし。

同居の人間たちは「あんずはのん気もので幸せだ」

と言っていたけど、わたしだっていろいろ思っているのだ。

私はあるがままを受け入れる才能があると知った。

 

来客があると1日中でも引き籠っていることができた。

お爺ちゃんとお祖母ちゃんが来たときは違った。

お祖母ちゃんのブラッシングが好きだった。

 

マグロの赤身と干物の品質を見分けることがなぜかできた。

サンチョ先輩ともも先輩は魚というものに

興味がなかった。

猫としてどうかと思ったけど、言わなかった。

あるがままにだからね。

 

慢性腎不全になった。

従順が売りのわたしだけど、

ある時から薬を飲んだふりして吐き出す遊びを始めた。

でも、成功したのはほんの何回かだけだった。

大体、お母さんの目の前で吐き出すから。

なぜかこんなことができる、と自慢したくなってしまうから。

皮下注射が始まった時、何だこれ?って思った。

先生はこんなに静かににしていられるなんて

とてもいい子だ、って褒めてくれた。

家でやるようになっても、一度も嫌!なんて言わなかった。

運命のままに💖

 

お別れの朝、初めて運命に逆らった。

一生懸命息をして頑張った。

お母さんがこれ以上頑張らなくてもいいよ、と

優しく言ってくれたけど、頑張った。

最後の息をした時、おかあさんが

「よく頑張りました。いい子でした💖」

と言って抱きしめてくれた。

わたしは嬉しかった。

運命のままって素敵だ💖

 

 

 

 

 

ベートーヴェンハウス

2012年、6月初旬、

男声合唱交流10日間の旅におまけとしてついて行った。

ドイツ各地で合唱祭に参加したり、ホームパーティーならぬ

村総出パーティーに招かれたり、市長の歓迎挨拶があったり、

歴史を肌で感じ、ドイツ人を肌で感じ、

もう一度会いに行きたいと今も思う。

ビールと白ワインも楽しんで、気持もお腹も大満足の

旅だった。

 

6月初旬はホワイトアスパラ最盛期。

ホワイトアスパラがこんなに風味豊かで滋味とは

知らなかった。

 

 

ベートーヴェンハウスを訪れた。

仰々しい看板もなく、

見過ごしてしまいそうなたたずまい。

チケットと一緒に日本語版パンフをもらった。

足を踏み入れると18世紀後半の空気に包まれ、

ベートーヴェンの息づかいを感じることができた。

建物内部は意外にこじんまりとしており、天井も低かった。

 

一番有名なベートーヴェンの肖像画を眺め、

手書きの楽譜、ベートーヴェンが使用したピアノを眺めていると、

レオノーレ序曲第三番が体の中に響き、かの作曲家と対話している

気分になった。なぜこの曲が響いたかは自分でもわからない。

 

第1次世界大戦時、徳島県板野郡板東町の板東俘虜収容所

収容された兵捕虜により「第九」交響曲がドイツ人捕虜によって全曲演奏された

ことを紹介する文書もあった。

それは1918年6月1日のことで、日本における初演。

 

ベートーヴェンのライフマスク、死の少し前のマスク、デスマスクを

目の前にして、何をどう思ったらいいのかわからなかった。

死の少し前のマスクってどうやって取ったのかな?

苦しく、辛かったのではないかな?

何で取ったのかな?と心傷んだ。

 

併設されているショップでベートーヴェンも弾いたビオラの

鉛筆を購入。鉛筆を入れてもらった紙袋にはサインと

ピアノソナタ「月光」の第三楽章が印刷されていた。

 

捨てられない。

鉛筆は未だに使ってはいない。

人間と暮らせば 猫の独白その5

もも

 

寒かったから車のエンジンルームにもぐりこんだ。

朝、つなぎを着た人が私を見つけた。

私は車販売店のマスコットとして働くことになった。

ようやく仕事に慣れていた頃、Mちゃんと出会った。

私はMちゃんが買った車のオプションとなって、

今に至る17年間をここで暮らしている。

 

サンチョが二代目であるように、

私は二代目ドルシネア・トボーソになるはずだった。

「この丸い体はドロシーじゃない、ももだ!」

お母さんのこの一声で”もも”となった。

ここで暮らすようになって、私は猫らしく人見知り

という術を覚えた。

色々な人に愛想をふりまかない暮らしは

快適、快適、、、だった。

その暮らしがある時、一変した。

お母さんが我々猫族に断りもなく、家でコンサートなるものを始めた。

この時、サンチョ、私、後から来たあんずはカオス。

カオスが何回も襲ってくるから隠れているのは大変。

サンチョと私は生き方を変えた。

誰にでも愛想よくして、こだわりは捨てた。

猫は私だけとなった今、

訪ねてくる人は大・大・大歓迎。

キャットシッターさんは大好き。

コロナ禍とやらでお父さんもお母さんも出かけなくなって、

キャットシッターさんに会えないのが残念なくらいだ。

あんずだけは猫の矜持を保ち続けた。

 

あんずがいなくなって2年。

一人ぼっちがこんなに寂しいとは知らなかった。

私は仲間ロスになった。

私は動物が出てくるテレビとかに全く興味がなかったけれど、

岩合さんの猫歩きで黒猫が写った時、

思わず見入ってしまった。

あんずが箱の中にいた。

食事ものどを通らない10ヶ月は辛かった。

だけど痩せなかった。。。。

 

冬の日差しを受けて窓際に寝転ぶ幸せ。

猫でよかったと思う今日この頃。