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オペラ「夏の夜の夢」を楽しむ

オペラ「夏の夜の夢」を楽しむ

2020年10月10日(土)

新国立劇場オペラパレス

 

 

鋭さをオブラートで包んだスタッフの表情に

安心と心地よさを感じました。感染防止が身についたせい?

 

7か月ぶりのオペラ鑑賞です。

ようやくこの時が来た❕

いい席で聴きたいと、とても強く願う故、

クラシックチケットはいつもS席を購入。

しかし、今回、同行する者が

「S席と言ったってなんでここなんだ?ということもよくある。
A席だっていいんじゃないの?」

「・・・」

思いきってA席を指定して購入を依頼した。

大正解。

遠いけど、位置としてはS席、全体を見渡せて心地よい。

オーケストラボックスが全て見渡せるもの心地よい。

このワクワクする気持ちは宝くじに当たった気分に似ているに違いない。

今後、座席指定で購入する時はここを買う。

 

夏の夜の夢

原作はウィリアム・シェークスピア、作曲はベンジャミン・ブリテン。

新国立劇場今シーズン初のオペラ公演。

 

舞台の魔力其の壱

透き通る歌声、ボーイソプラノの妖精のが目の前にやって来る。

 

ボーイソプラノが妖精界に聴く者をスムーズに誘う。

その歌声はまさに天使の歌声。

英語で歌うのは大人でも難しいのに、

これほど美しく歌えることに驚嘆。

天使の歌声はTOKYOFM少年合唱団。

 

舞台の魔力其の弐

演者の空気感、圧力、熱、を感じられるのは生の舞台ならではのもの。

 

妖精の王、オーベロンに仕えるパックはバレエダンサーにも引けを取らない

軽やかで、しなやかで、大きな身のこなし。

音楽家がここまでできるのか、と驚嘆。

回転と跳躍ができればバレエダンサー。

 

舞台の魔力其の参

カーテンコールで客席がひとつになる感覚は生でなければ手にできない。

 

カーテンコールの盛り上がりがすごかった。

舞台、観客共にこれほどまで熱い感情を持ったことに、

新型コロナウィルスもある意味一役買った

、、、と思う。

この舞台を作ることに参加したすべての人間の真摯な思いが

舞台に凝縮されていた。

 

 

 

音楽界もようやく動き始めました。

舞台とオンライン両方で鑑賞できるスタイルも提供されるようになりました。

遠方の方、会場に行くのが難しい方にとっては喜ばしいことと想像します。

楽しみ方を選べる時代になりました。

舞台の魔力に包まれたい私は劇場に行く方を選び続けたいです。

 

 

 

 

華あるジャズメン 華岡将生&須古典明

華あるジャズメン 華岡将生&須古典明

 

日時:2020年9月26日(土)14:30~

会場:日本基督教団ロゴス教会

出演:華岡将生(フルート)須古典明(ギター)

【申込時にお願いしたこと】

  • 連絡先を確認する
  • 自宅での体温チェック
  • チケット代金は来場者が所定の箱に置く(おつり不可)

【当日】

  • 会場内の消毒(椅子、手すり、ドアノブ)
  • 換気のため、ドアは小解放
  • 会場入り口では靴底消毒と手指消毒、体温チェック
  • 掛け声を控えていただき、感動は拍手で伝えていただく
  • お客様同士の会話は少し離れて行う

 

あれは控えて、これは必ず守って❕と煩わしいことをたくさんお願いして開催しました。

こんなお願いばかりのライブってありえないなあ、、、と忸怩たる思いを抱えつつ、

一方ではワクワクする気持ちも抑えきれない状態で幕開けしました。

心配は杞憂に終わりました

 

華岡さん、須古さんの控え目なお話に耳を傾け、

今作られて、今聴こえる音楽に身をゆだねるライブ感は

物理的ディスタンスを払いのけ、いつもと変わらない、

いや、いつも以上に伸びやかな感動に満ちた時間を生み出しました。

  • 泣きそうになった、実際に泣けた
  • 久々の生演奏に接し、生きていることを実感した
  • 頭の中から悩みが消えた
  • 心が穏やかになった

 

 

等など、新型コロナ禍の中で初めて開いたライブで、

主催者が励まされる感想を寄せていただきました。

感染防止のために設けられた制約はきちんと守りつつ、

共感と感動を醸成する時間を作る第一歩となりました。

 

 

 

 

 

 

アフターコロナを見据える

コロナ禍が過ぎ去ったとしても、今までと同じコンサートを開くのは当分の間は難しいと想像します。

個人が運営するコンサートとなると、

その困難の壁は北斎の神奈川沖浪裏かと思うほど大きく立ちはだかります。

 

そこで、コンサートに足を運んでくださる方々にこんな問いかけを行いました。

  • 夢空間La Musicaのコンサートのどのようなところが魅力ですか?
  • ご友人を誘われる際の文言はどのようなものですか?

 

寄せられた感想はおおよそこのようなものでした。

  • クラシック音楽が日々の暮らしに根を下ろした
  • 間近で聴く贅沢に浸ることができる
  • 地元で一流の演奏に触れられる貴重で楽しいひと時を過ごせる
  • 決して敷居の高くない場所で休日の生演奏が楽しめる
  • 身近なちょっとしたお出かけ感を楽しめる
  • 地元の気安さ、居心地の良さ
  • 人と人の交流が魅力的
  • スタッフの気遣いが好ましい
  • ちょっと勇気がいるが、1人でも参加できる
夢空間La Musicaは〚人間交叉点
一人で参加しても、寂しくない、気後れしない

「ただ聴いて、ただ観て帰るのもいいけど、

演者さんや他のお客さんと話ができる機会があるのがより楽しい」

「演奏者や曲の背景、自分とは違った感じ方に触れることで、

より楽しみが深まる演奏会です」

 

コロナ禍は辛いことですが、まさに夢空間La Musicaが目指していることを

感じ取っていただけていると実感できる嬉しい機会を得ました。

 

 

 

対面、対話を大事にし、共感と満足感の醸成を軸に、
夢空間La Musicaは間近で本物の芸術を楽しむ空間を
今後とも大事にいたします。

 

会場問題が一番のネック

現状:とても響きのよい教会(ロゴス教会)を会場として利用しています。

懸念:どんなに対策を施しても、コンサートが新型コロナウィルスを100%防ぐことはできない。

防ぐことができなかった時、教会への影響は計り知れない。これが大問題。

 

現状:お客様は100名までは収容できますが、ゆったり楽しんでいただく60~70名を目指しています。

懸念:30名収容を最大と設定した状態を保ち続けての活動は難しい。企画も限られてしまう。

 

現状:舞台との段差は小さく、時には段差なしで、演奏者はすぐ目の前。

表情、息遣いも感じるコンサート。

懸念:目の前で聴く贅沢が危険要素となる。

 

コンサート開催が可能な八王子の公共施設は

八王子芸術文化会館いちょうホールとオリンパスホール八王子の二つです。

2021席のオリンパスホール八王子は個人開催には無縁。

いちょうホール小ホールは288席(現在は144席まで)です。手が届くホールです。

しかし、開催予定の1年前に行われる抽選に当たらなければ始まりません。

 

問題は二つあります。

  1. 希望日が抽選で当る確率はとても低い
  2. 出演者は抽選に当たった日程でいいですよ👌なんてことにはならない

 

抽選に当たっても、少し問題があります。

いちょうホールのホームページには

「八王子駅北口徒歩13分」と記載されていますが、

これは足腰元気はつらつな方々を基準にしているい言わざるを得ません。

バスがあるけれど、やはり駅から徒歩5分以内が望ましいです。

 

対話と共感を醸成する、贅沢な音楽空間を目指して

グッドアイデアはなかなか下りてこないのが現状です。

それでも、声を発し、体を動かし、知恵を得る努力を続けます。

一人で来たけど、終わってみたら知り合いができた、そんなコンサートを

企画します。

犬も歩けば棒に当たるを信じたいです。

 

 

 

私的音楽履歴書 令和

私的音楽履歴書 令和
当たり前が消えた

2020年5月まではスケジュール帳にコンサート予定が並んでいました。5月以降も12月までいくつかはスケジュール帳に記入していました。

時間とお財布が忙しく、楽しみと、どうしようかが混然一体となる。。。それでもやっぱり楽しい❣と思う日々が2月までは続いていました。

3月以降は中止、延期、公演は行うが払い戻しもするというお知らせを受け取るようになりました。行く側の人間としても、どうしようか、、、と感染の可能性という2月までは考えもしなかったことで悩むようになりました。

 

コロナ禍で知った企画者、出演者の心意気

 

ミュージカル「ナミヤ雑貨店の奇蹟」/俳優座劇場

 

敬愛する石鍋多加史さんが浪屋雄治役で出演されるということもあり、とても楽しみにしていた舞台でした。公演は行われたのですが、六本木に行く勇気が足りず、チケット代金寄付とした公演です。

 

 

 

 

寄付のお礼状が届くことは知っていましたが、A41枚の文章が届くものと勝手に思っていました。しかし、届いたのは柔らかなふくらみのある角形2号(240㎜×332㎜)の封筒でした。

 

入っていたのはこの4つ

 

一字一字に、行間に、出演者とスタッフの気持ちがにじみ出ている挨拶状

出演者一人一人のつぶやきが聞こえてきそうな舞台の写真

ユニークなプログラム

本番収録のスペシャルCD(6曲収録)

劇団員による手作りのマスク

 

 

 

舞台にかける尽きることのないエネルギーをこんな形で表現できる人々に出会えたのは、一日も早く排除したい新型コロナウィルスが蔓延し始めたからです。禍福糾える縄の如し・・・

夢空間La Musicaもこのようなエネルギーを持っているか振り返りました。お客様に見える形になっていることが肝要と思いました。

 

 

やっぱり生のコンサート

上野deクラシック/東京文化会館大ホール

盛田麻央(ソプラノ)

安田結衣子(ピアノ)

3月に小ホールで開催されるはずが、7月に会場を大ホールに移して開かれたコンサートです。

 

 

 

オペラ「ロミオとジュリエット」からアリア2曲、フランス歌曲、日本歌曲のプログラムを堪能しました。

ピアノ伴奏の美しさに聴き惚れ、その伴奏にのる、伴奏を引っ張るソプラノに身を沈める快感に酔いました。

 

中でもこの演奏は私を別世界に連れて行きました。

別宮貞雄作曲「さくら横ちょう」

同じ歌詞で中田喜直氏も曲を書いているさくら横ちょうです。

ソプラノ盛田麻央さんとピアニスト安田結衣子さんしかいない広い舞台も、5階席まで入れると2000人を超える観客が入る大ホールも、さくら横ちょうで満たされました。

盛田麻央さんの歌の世界です。

初めて体験するさくら横ちょうでした。

生きた浮世絵と思いました。

 

ソーシャルディスタンスを考慮した席配置のため、そちこちに存在する空間さえも意志を持っているように思え、空席という寂しい感じは全くしませんでした。演奏者と観客の間に流れる厚みのある空気も心地よく、観客が無意識のうちにも響感し合って流れる空気が聴く楽しみをより膨らませます。

生の感動は何にも代えがたい❕

 

 

コンサートが終わった時、後ろの座席の会話が聞こえてきました。

「きょうは誘っていただいてありがとう。初めてクラシックの歌を生で聴いたけど、こんなに感動するものとは知らなかった。こんな素晴らしい時間を過ごせるとは知らなかった。次も是非誘ってね」

八王子でも同じような方がたくさんいらっしゃるはずです。夢空間La Musicaの情報を届ける道筋をもっと増やす必要があることをひしひしと感じました。

 

 

 

 

私的音楽履歴書 昭和・平成

私的音楽履歴書 昭和・平成

ニッパー(出典:Wikipedia)

 

月光仮面のメロディに体を揺らし、”ごっこ遊び”に興じる一方、クラシック好きの父親がかけるレコードのベートーベンやブラームスの交響曲もごく身近なメロディでした。巷の楽曲は外側からの刺激、クラシック音楽は体内を流れる血液といった存在だったと今思います。

 

中学時代

中学生になって少し経つと、始業前、そして休み時間の教室は初代ジャニーズ4人のメンバーそれぞれのファンが憧れを語り、歌ったりでにぎやかでした。私はあこがれるって素敵なことだなと憧れを語る友人たちにあこがれていました。

高校時代

高校生になると巷はグループサウンズ全盛時代。私はNHKで放送された音楽番組アンディ・ウィリアムズショーに出会い、初めて「憧れ」を実感することになりました。後に大学生となり、武道館で開かれたコンサートに出かけました。クラシック以外で出かけた初めてのコンサートでした。2007年の東京フォーラム公演にも行きました。ホールA(収容人数5000名強)は満席でした。隣りの女性に「これS席じゃないですよね」と声を掛けられました。D席の間違いではないの?と思うS席でした。それでもアンディ・ウィリアムスの80歳とは思えない軽いステップとお洒落なリズム感と伸びやかな声、真っ赤なジャケットと真っ白なスラックス姿を存分に楽しみました。

大学時代

ゲバ学生の乱入から始まった学生生活。男性合唱というものに初めて出会いました。各大学の男声合唱クラブが一番元気だった時代です。ミサ曲を初めて聞いたのもこの時です。大学の男声合唱クラブ出身のダークダックス、ボニージャックス、デュークエイセスとの出会いもこの時期でした。平成12年(2000年)頃、目黒雅叙園でボニージャックスのコーラスを聴きました。変わらない美しいハーモニーでした。曲は「大きな古時計」でした。

社会人になって

私の血液、クラシックと再び深く交わるきっかけは東京芸術劇場で開かれた読売交響楽団のコンサートでした。指揮は宇野功芳氏。曲目は失念しましたが、ベートーベンの曲だったと記憶しています。昭和60年(1985年)頃だったと思います。

仕事にエネルギーを注ぐ一方、休日は人と出会い、存分に遊ぶことを心がけていました。意図したわけではありませんが、音楽家と触れ合う機会が徐々に増え、コンサートに足を運ぶようになりました。

 

コンサートごとに印象深い事柄があるものですが、待望のスウェーデン放送合唱団出演のこのコンサートは驚きに満ちたものでした。

2017年9月12日(火)サントリーホール

都響定期演奏会Bシリーズ

ハイドン/オラトリオ「天地創造」

[指揮]大野和士

[ソプラノ]林 正子

[テノール]吉田浩之

[バリトン]ディートリヒ・ヘンシェル

[合唱]スウェーデン放送合唱団

(出典:月刊都響 2017 9・10月号)

 

終演しても拍手は鳴りやまず、ホールの照明が点灯されても席に留まる人が大半でした。コンサートの満足を全員で共有している気分になりました。

外に出て歩き始めた時、見知らぬ女性に後ろから肩をたたかれました。振り向くと

女性「素晴らしいコンサートでしたね」

私「そうですね。大、大満足です!」

女性「感動して、誰かに声を掛けたくなりました。ありがとう。おやすみなさい」

私「こちらこそありがとうございます。おやすみなさい」

コンサートに出かけ、このような経験は後にも先にもこの時だけです。

 

夢空間La Musicaは八王子でこのような震える感動、初めての感動を呼び起こすサロンコンサートを開くことを目標にしています。

 

 

夢空間La Musicaの打ち上げ

夢空間La Musicaの打ち上げ

コンサートの楽しみは大きく分けて3つあります。

一つ目:チケットを購入した時

購入したその時からコンサートは始まっています!

ワクワクする気分はゴルフ前日は眠れない人(古い?)に共通すると思います。コンサートの場合、当日まで相当長~い間楽しめます。

 

二つ目:コンサート当日

言うまでもなく、ここがメインの楽しみです。席に着いた瞬間の満足感(始まってもいないのに満足感)、開演前の静かなざわつきの中でプログラムを読むのも心地よいです。

幕が開いて、少しの間、ごく個人的な感覚ですが、なぜかちょっとお尻が落ち着かない気分にはまります。そこを過ぎると至福の空間に包まれます。

 

三つ目:打ち上げの時間

三つ目の楽しみは外のコンサートではなく、夢空間La Musicaのお話です。

今年はコンサート全てを中止といたしましたので、打ち上げも当然ありません。新型コロナウィルスの影響が治まらないと打ち上げの実施は難しそうです。

打ち上げという言葉の語源は、平安時代まで遡ります。歌舞伎の演奏に使われる雅楽で、演奏を終える時に太鼓を打ち終えることを、打ち上げと呼んでいたそうです。平安時代の歌舞伎、雅楽と言えば、現代の宴ともいえるでしょう。その頃から、演目や演奏が終わった後に宴会をしていたという説もあるので、現代の「打ち上げ」=「宴会」といった捉え方は、古くから日本に伝わるものなのですね。(出典:調整さんwith)

夢空間La Musicaではお客様で希望される方には打ち上げにも実費で参加いただいております。

典代婁(四川料理)

陳健民さんのお弟子さんのお店です。麻婆豆腐はもちろん、どれもみな味わい深い一皿です。個人で行くとき、焼き餃子と水餃子は外せません。おこげのカレー風味中華あんかけの深くて、優しい風味は滋味で、どこか懐かしく、思わず笑顔がこぼれます。前もってこんなイメージの料理を食べたい!とリクエストすると都合がつけばそれに応えていただけます。水と同じように提供される烏龍茶の味わい深さも体に染みます。ママはドイツ歌曲を歌う合唱団に所属しており、美しいアルトです。

 

 

 

ピッツェリアルーナマーレ(イタリア料理)

イタリアのサルソマッジョーレ・テルメで開かれるピッツァ世界選手権で第2位を獲得したお店です。ピッツァ生地のおいしさは秀逸です。直輸入のホワイトアスパラやボルチーニ、今なら桃など季節の食材も楽しみなお店です。マスターが作るドルチェは食事をきれいに締めくくる役目を美味しく果たします。ウィークデーランチは1500円のパスタセットと1600円のピッツァセット(2020/8/20現在)。ミニサラダ、前菜、ドリンク、ドルチェ3種類付き。ピッツァやパスタは数種類の中から選べます。ビジネスランチとは一味違う時間が流れます。

 

打ち上げはお客様と、出演者が終わったばかりのコンサートのこと、それ以外のことなど肩の力を抜いて語り合う時間です。

美味しい食事を共にすると「芸術」とか「クラシック」が纏いがちな堅苦さが消えて、互いに打ち解け、自然と親しく会話を交わすようになり、コンサートがより身近なものになっていきます。

夢空間La Musicaの打ち上げは出演者とスタッフの慰労会ではなく、お客様も含めた交歓会の色合いが濃いです。参加者全員がリラックスして楽しんでいただけるよう工夫するのが主催者の役目です。心地よい♪と感じていただけるよう毎回心を砕いているつもりです。さて、さて、どうでしょうか。

 

 

 

芸術が直面したコロナの荒れ野顛末記その後

芸術が直面したコロナの荒れ野顛末記その後

 

 

今年はきっぱりあきらめる、英断(?)が今は必要だろうか、、、

と逡巡していた「燃える男たちの饗宴」(11月21日予定)を出演予定の音楽家たちと悩み、断腸の思いで中止の決断をするに至りました。

舞台に立つこと、観客を目の前に演奏すること、は音楽家の命にもつながるものと思うと観客の無念、企画者の無念とは別次元の無念さがあると想像します。

 

 

 

夢空間La Musicaは「今日、ここに来てよかった」と感じていただけるコンサートを作る活動を続けます。

そのための「環境を整える」ことに新たな視点で取り組みます。

今は模索を始める段階で、皆様にコンサートのご案内ができる段階には至っておりませんが、出演いただく音楽家たちと一緒に企画を練り上げ、夢あるコンサートをお届けできるよう努めます。

 

高尾倶楽部

 

今年は1月の桂右團治落語会第十五回と2月のジャズライブでストップしてしまいました。7月まで予定がありましたが、全て中止することとなりました。そして、今年後半は休止いたします。

袖振り合うも他生(多生)の縁。

高尾倶楽部は大人のあそび場です。

 

 

ジャズに縁がなかった方、生の落語を聴いたことがなかった方も4年経った今は次はいつ?と心待ちにしていただけるようになりました。

 

大人のあそび場 な場面に出会うことがあります。

 

 

ジャズマンの話が自分の歴史に重なり、話のキャッチボールが始まる。掛け声以外にもジャズライブを盛り立てることがある

 

 

 

 

 

                                                                                                                                  落語の登場人物に思わず声を掛けてしまう一体感

 

 

 

 

 

 

出会いは不思議を目の当たりにすることもあります。

 

 

同じ出身地で同じ高等学校に通っていた

同時期に同じところで仕事をしていた

 

 

 

 

感染拡大防止はあそび場を守るためには避けて通れません。

小さなたまり場で、肩寄せ合って楽しんできた高尾倶楽部です。感染防止とみんなの楽しみを両立させるためにはどうしたらよいのかヴィ・マエストロ店主の遠藤さんと頭を悩ませています。

 

 

 

 

 

芸術が直面した新型コロナの荒れ野顛末記

芸術が直面した新型コロナの荒れ野顛末記

世の中には煩わしいこと、辛いことが案外多く、住みにくいと感じることが多いものです。

住みにくさが成長の要因ともいえますが、この煩わしさからいっとき解放され、美しい世界でくつろぎ、命の洗濯をしたいと誰でも思います。

その拠り所の一つが音楽、絵画、芸能など芸術分野です。

 

 

芸術に不要不急というレッテルは似合いません。

しかし、誰もが一度ならず口にする「こんなことが起こるとは思ってもみなかった」状態が新型コロナウィルスによってもたらされ、あっという間に芸術は消えてしまいました。

気品ある、美しい芸術を間近で楽しんでいただくことを目指している夢空間La Musicaも緊急事態宣言が解除された今も止まったままです。磨いてきた企画が新型コロナウィルスの荒れ野に飲み込まれました。

 

 

ロゴス教会会堂をお借りして開くサロンコンサート、コーヒー&ワインバー ヴィ・マエストロと協力して開く落語会とジャズライブを3密を避けて開催する難しさをどう解決するか考えあぐねています。

 

万が一感染者が発生した場合、教会、飲食店に予測される多大な迷惑を考え、二の足を踏みます。

 

公共施設で求められている内容を基準として、感染拡大防止の対策を試みるには、個人開催のイベントでどこまで安心安全を徹底できるか、人的資源の問題にぶつかります。

 

視界の効かない荒れ野にポツンと取り残されてしまった気分です。

できないことを連ねるのは言い訳でしかない、生の音楽、落語を届けるために、目の前で体感する醍醐味を味わっていただくために、今できる方法を編み出さなくてはいけない。

trial and errorに踏み出します。

 

今年計画して実現できなかった企画は来年に延期して実現できるよう調整中です。

チェロとピアノの対話

佐藤智孝(チェロ)さんと児玉さや佳(ピアノ)さんお二人によるチェロとピアノの対話は6回目を迎えるはずでした。楽譜では表現しきれない、お二人の情熱と音楽愛を心ゆくまでお楽しみいただけるコンサートです。

会場からいただいた「お題(曲にしてほしい風景、もの、イメージ等)」をピアニスト児玉さや佳さんがその場で作曲し演奏する即興演奏も楽しみの一つです。

 

ことばと出会う音楽会vol.2

音楽が朗読の世界を広げ、朗読が音楽に言葉の味わいをのせるコンサートです。

舞台人の真骨頂を堪能する時間をお届けする企画です。

 

華岡将生&遠藤征志SPECIAL LIVE

3回目のライブとなるはずでした。聴いていただくとなぜSPECIALなのか納得いただけると胸を張って言えるライブです。

驚きと笑いと感動

意表を突くアレンジに目からうろこが落ちる、ジャズという括りを大きく越えて、華岡将生氏の音楽、遠藤征志氏の音楽、そしてこのデュオならではの音楽は、聴く人も自分の新しい可能性を発見するのではないかと思わせます。

源氏物語を聴く

「百万字ともなるこの壮大な文学を 帖ごとに源氏と関わっていく女性 または女性たちの心や想いに 焦点を当てて作曲させていただきました」とご自身が語り、遠藤征志氏がライフワークと位置付ける『文字の源氏を音の源氏へ 源氏物語54帖の響』からの選曲も注目されます。

パイプオルガンの響き

頭上から降り注ぐパイプオルガンの音色、響きに全身を包まれる体験は、教会会堂という環境も相まって、清々しく、心地よく体に浸透します。

 

いとをかし 日本歌曲の世界

日本語の優美さ、ことばの深さや楽しさをとことん味わっていただく企画です。

いつか企画したいと考えてきた日本歌曲のコンサートです。じっくり聴く機会を作ります。

 

思案中の企画

燃える男たちの饗宴

夢空間La Musicaは7年前から燃えるテノール4人のコンサートを毎年企画し、たくさんの方の支持を得て参りました。今年はテノール2名、バリトン2名で音楽領域を広げて声楽の魅力、男声の力強くも美しい世界をお届けする予定なのです。しかし、決めきれない状態から抜け出せていません。

今年はきっぱりあきらめる、英断(?)が今は必要だろうか、、、

 

まだまだ霧の中ですが、生のステージにこだわって前進するつもりです。

壁を乗り越えるために、様々な方との交流や情報収集にも努め、まずは小さな一歩を踏み出そうと考えております。

 

 

SPICYなJAZZ LIVE

SPICYなJAZZ LIVE

日時:2020年2月15日(土)18:00~

場所:ヴィ・マエストロ

出演:華岡将生(フルート) 伊藤和馬(キーボード)

華岡将生氏と伊藤和馬氏の縁の不思議さにヴィ・マエストロの空気がふわっと膨らむ。

伊藤和馬氏の師匠がフューバート・ロウズと知って空気が一気に熱せられる。

ジャズフルーティスト宮田英夫氏、その父親である宮田東峰氏、そして宮田ハーモニカに話が進むとヴィ・マエストロが1960~80年に早変わり、テーブルのあちこちで興奮を確かめ合う声が出始める。

日野照正、美空ひばり、フランク・シナトラなどなど、これでもかというほどお客を興奮させる話が続く。

ミュージシャンの演奏ではなく、話でこんなに熱く盛り上がるジャズライブは珍しい。

 

当日演奏曲目

NIGHT AND DAY

黒いオルフェ

On The Sunny Side Of The Street

アルルの女メヌエット

My Foolish Heat

シェルブールの雨傘

ZINGARO

WHAT’S NEW

ひまわり

On Green Dolfhin Street

エマニエル

(アンコール)小象の行進

 

 

キーボードの強みを存分に生かし、自在に歌う伊藤和馬氏に、フルートの音色の美しさ、テヌートの心地よさ、特殊奏法のグロウルなど、フルートを存分に歌わせる華岡将生氏に、聴く者は楽しく翻弄された。

 

 

 

そんなこんなでライブ後のディナータイムも大いに盛り上がり、ワインの注文もいつもより多めなひと時でした。

 

 

マエストロDE落語 桂右團治落語会第十五回

マエストロDE落語 桂右團治落語会第十五回

日時:2020年1月25日(土)18:00~

場所:ヴィ・マエストロ

出演:桂右團治

 

人と人の間(あわい)

年4回開催を目途に企画する桂右團治落語会、ジャズフルーティスト華岡将生を中心に折々に開催するジャズライブはコーヒー&ワインダイニングヴィ・マエストロの店主遠藤宣夫さんの協力が大きな支えとなっています。

参加された方々はご夫妻で作ってくださる食事の彩りと味わいのバリエーションを楽しみます。ワインはもちろん、自家焙煎の豆を注文ごとに挽いて入れるコーヒーは食事と共に同席した方々の会話を押し広げます。

夢空間La Musicaは触れ合い、融和、程よい距離感をキーワードに大人の文化交流基地を目指しています。毎回、何かしら気持ちときめく出来事に出会います。

今回は遠くから初めてご来場いただいた方と常連のお客様が同じ海外の地に同じような時期に滞在していたこと、また同じ業種に携わっていたがわかったり、習い事の先生に近しい関係があることがわかったり、この会をきっかけに疎遠だった同級生と再会を果たされたり、などなどいつにも増して人の体温を感じる落語会となりました。

 

相撲甚句

鶴が亀にプロポーズしたところすげなく断られてしまう。その理由は鶴は千年、カメは万年生きるから9000年も後家では悲しいから。という内容の相撲甚句を相撲にも造詣が深い桂右團治が披露してくださいました。

頸か長いのが嫌なの?口の長いのが嫌なの?足が長いのが嫌なの?と必死に問いかける鶴が哀しくも美しく、応える亀の理由になるほどね、と思わずうなずく甚句でした。

桂右團治師匠の張りのある伸びやかな声に聴き惚れました。

 

 

三つのことばで語る落語

三つのことばとは、、、①まくしたてる江戸弁 ②英語 ③関西弁

①大工調べ

江戸の特徴いろいろあれど、火事、喧嘩、中っ腹は代表的なもの、「べらぼう」の語源は師匠の「ごがくゆう(ご楽友=楽屋の友達)」によると1.ご飯をすりつぶすへら⇒ごくつぶし、2.見世物で赤い着物を着て馬鹿な舞を踊るの2説があるそうです。

落語会ではさまざまな楽しい豆知識が楽しく身に付きます。

 

気の短い江戸っ子の代表のような棟梁が店賃を滞納している大工の与太郎に代わって、大家さんに立て板に水のごとく江戸弁でまくしたてるシーンは何と言っても聞きどころです。そしてもう一つ、与太郎に気の短さ丸出しで台詞を教える棟梁のリズムの良さがさすが江戸っ子と思わせました。

語るのは師匠一人ですが、高座には与太郎、棟梁、大家の三人が見えました。

 

②ロボットしずかちゃん

二代目桂枝雀師匠が多く演じられていた「ロボットしずかちゃん」を右團治師匠が許可をいただいて、この落語会で初演を迎えられました。

1985年に小佐田定雄さんが作られた新作落語で1986年に英語落語として初演されたそうです。日本語以外の言語で初演された落語は「ロボットしずかちゃん」が初めてとのことです。

そして桂右團治師匠初演も英語落語でした。

爆笑物のお話に笑いながらも、師匠の美しい発音に聴き惚れました。誰でも知っている単語を駆使すれば流ちょうな英会話ができると改めて思いました。習うより慣れろでしょうか。

 

③完全マスター

演芸作家石山悦子さん書下ろしの新作落語です。

東京人と関西人の気質の違いが東京弁と関西弁の食い違いの面白さとともにわかる、まさに師匠のために書かれた爆笑物の作品です。

フィアンセは関西人、その実家に挨拶に行く東京人の彼女。関西人気質に過剰反応する彼女が取った対策がタブレットを使って関西弁を完全マスターすること。フィアンセ宅で関西弁大暴走、そしてハッピーエンドを迎えます。

お腹の底から笑う落語です。主催者は師匠の初演、そして今回含めて3回聴きましたが、わかっていても大爆笑です。根源の心持は同じでも、その表現の仕方は想像を超えるほど違うこともあると知ります。だからでしょうかお腹の底から笑ってしまいます。

 関西と関東で違うこと豆知識

  1.〇〇兵〇というカップうどんはカップの側面に「E」または「W」の刻印がある

   *EはEast、関東向けのかつおだし。WはWest、関西向けの昆布だし

  2.関西で言うモータープールとは駐車場のこと

  3.関西では「蚊にかまれた」刺されたではなく、かまれたと言う