桂右團治落語会第十三回

日時:2019年6月15日(土)18:00~

場所:ヴィ・マエストロ

出演:桂右團治

合唱団などに属していらっしゃる方は別として、いい大人が気持ちよく大声を出す機会はなかなかありません。当桂右團治落語会では師匠の指導の下、「健康合唱」を始めに全員で行います。”あ”だけで歌います。今回は八王子馴染みの「夕焼け小焼け」。誰にも遠慮せず、恥ずかしがらず、お腹から声を出す気持ちよさを味わいます。仲間だなあ、とほっこり思う時間です。

 

落語「猫と金魚」

漫画「のらくろ」の作者として有名な田川水泡さんの創作された落語です。

金魚を猫から守るための攻防、商家の旦那さんと番頭のナンセンスな掛け合いがポンポンと両者の口からテンポよく飛び出します。「間」は取るばかりが能じゃないと思いました。

猫と人間

約9500年前のキプロス島遺跡からは猫の痕跡が発見されており、紀元前300年ころの古代エジプトの墓から人間と一緒に埋葬された猫の亡骸が見つかっています。

日本で愛玩動物としての記述が最初に見られるのは平安時代。枕草子、源氏物語、更級日記などに登場します。(Wikipedia)

江戸時代の猫ブーム

昔から鼠を捕る猫は人間の暮らしに欠かせない動物でした。江戸時代になると、浮世絵や文学に登場するようになり、猫ブームに拍車がかかるようになったようです。浮世絵師歌川国芳はたくさんの猫の絵を描いています。どこかで目にしたことがあるのではありませんか。

江戸時代の金魚ブーム

江戸川区役所ホームページ

17世紀中ごろから養殖がおこなわれるようになり、武士が副業として担っていた。そして、浮世絵・浮世草子・川柳等で金魚が取り上げられることが多くなり、江戸時代の後期には狭い長屋に暮らしていた庶民の間にも金魚ブームが巻き起こった。
その後、養殖技術が発達し、天秤棒に提げたタライの中に金魚を入れて売り歩く金魚売りの声は江戸の夏の風物詩になった。夏の風物詩金魚すくいは江戸時代後期に始まった。

「招き猫」は江戸時代に生まれたらしい。日本記念日協会が9月29日を「招き猫の日」と認定しています。

 

刀屋(おせつ徳三郎)

前回、3月30日の演目「花見小僧」後編です。

おせつを殺して自分も死のうと刀屋の店先で主人と問答をする徳三郎。凛とした態度で徳三郎を宥め、心を開かせる刀屋主人が目の前にいて、徳三郎ばかりか、私たちにも人の生きる道を説いているかのように感じました。師匠が演じる人情噺は聴く者の気持ちを優しく包み込みます。

 

ディナータイム

 

ヴィ・マエストロ店主遠藤ご夫妻心づくしのプレートは毎回楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

師匠交えての会話にはお客様の笑顔が溢れます。落語会、ジャズライブで顔見知りになった同士の話は趣味の話から宇宙の話まで落語に登場する人物に勝るとも劣らない、取り留めのなさと豊かさは高尾倶楽部ならではのお楽しみです。