オペラ「夏の夜の夢」を楽しむ

2020年10月10日(土)

新国立劇場オペラパレス

 

 

鋭さをオブラートで包んだスタッフの表情に

安心と心地よさを感じました。感染防止が身についたせい?

 

7か月ぶりのオペラ鑑賞です。

ようやくこの時が来た❕

いい席で聴きたいと、とても強く願う故、

クラシックチケットはいつもS席を購入。

しかし、今回、同行する者が

「S席と言ったってなんでここなんだ?ということもよくある。
A席だっていいんじゃないの?」

「・・・」

思いきってA席を指定して購入を依頼した。

大正解。

遠いけど、位置としてはS席、全体を見渡せて心地よい。

オーケストラボックスが全て見渡せるもの心地よい。

このワクワクする気持ちは宝くじに当たった気分に似ているに違いない。

今後、座席指定で購入する時はここを買う。

 

夏の夜の夢

原作はウィリアム・シェークスピア、作曲はベンジャミン・ブリテン。

新国立劇場今シーズン初のオペラ公演。

 

舞台の魔力其の壱

透き通る歌声、ボーイソプラノの妖精のが目の前にやって来る。

 

ボーイソプラノが妖精界に聴く者をスムーズに誘う。

その歌声はまさに天使の歌声。

英語で歌うのは大人でも難しいのに、

これほど美しく歌えることに驚嘆。

天使の歌声はTOKYOFM少年合唱団。

 

舞台の魔力其の弐

演者の空気感、圧力、熱、を感じられるのは生の舞台ならではのもの。

 

妖精の王、オーベロンに仕えるパックはバレエダンサーにも引けを取らない

軽やかで、しなやかで、大きな身のこなし。

音楽家がここまでできるのか、と驚嘆。

回転と跳躍ができればバレエダンサー。

 

舞台の魔力其の参

カーテンコールで客席がひとつになる感覚は生でなければ手にできない。

 

カーテンコールの盛り上がりがすごかった。

舞台、観客共にこれほどまで熱い感情を持ったことに、

新型コロナウィルスもある意味一役買った

、、、と思う。

この舞台を作ることに参加したすべての人間の真摯な思いが

舞台に凝縮されていた。

 

 

 

音楽界もようやく動き始めました。

舞台とオンライン両方で鑑賞できるスタイルも提供されるようになりました。

遠方の方、会場に行くのが難しい方にとっては喜ばしいことと想像します。

楽しみ方を選べる時代になりました。

舞台の魔力に包まれたい私は劇場に行く方を選び続けたいです。