かつて訪れた地を巡るみちのく旅。
花巻、盛岡、乳頭温泉郷鶴の湯で締めくくり。
宮沢賢治記念館
科学、芸術、宗教、農と命とのかかわりを
深く見つめる賢治の息遣いを感じる展示。
それらを超えて何度見ても心震えるのは
賢治が愛用したセロと妹トシのヴァイオリン。
石川啄木記念館
石川啄木ですぐ思い浮かぶのは
不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし十五の心
ほろ苦い青春の彷徨を勝手にイメージしていたが、
違いそうだ、と展示年表を見て思った。
その行動は社会のルールとそりが合わない面も
多々あったと知った。... Read More
かつて2月の雪の中、曲がり屋に宿泊した時は
冷凍庫の中かと思った。遠野ならではの営みを
紡いできた人間の強さとそれを支える文化に
触れて、生きることへの思いを新たにした思い出の地。
真冬の防寒コートを着て遠野めぐり、と意気込んでいたが、
4月末の寒波と雨に負けて博物館と物語の館のみ。
遠野市立博物館
その昔、遠野盆地は湖水だった。と書かれていた。
マルチスクリーンに映し出される遠野全景を目にすると
なるほど、と納得。が、帰宅後ネットを開くと湖水だったは
正しくないとの記述がいくつも出てきた。
博物館に掲... Read More
4月29日(月)~30日(水)、2泊3日、久しぶりの東北旅。
気温は8℃から3℃、雨、思いのほかの寒さに震えた。しかし、
出会った人、ものはとても暖かかった。
気仙沼
その方は三陸わかめ養殖生みの親、尾形亀雄さん。
不思議なご縁の始まりは気仙沼市魚市場だった。
大震災など思いもしなかった時のこと。
鮨おがた
どんな鮨屋かはリンクにお任せ。
カウンター6席を埋めた6人は夫妻、一人旅2組、
そして我ら。鮨が滋味なのは言うまでもなく、
この6人で交わした会話は忘れることはない。
鮨のうまさ... Read More
日時:2025年4月27日(日)17時開演
場所:よみうり大手町ホール
世間をにぎわす話題、時事ネタに鋭く切り込む文珍師匠に
敬服。胸のつかえを笑いに変換してしまう柔らかくも鋭い語り口。
借り物ではない自分の目線で物事を見極めたいものだと思った。
「ぴ」
ChatGPTで選挙演説の原稿を作って、〝先生〟の失言を防ごうとする
選挙参謀と先生のやり取りには笑った、笑った。
穏やかな笑顔。聴く者は安心して笑い転げる。
『私は噺家ですので、ものの見方が世の中とちょっと
違いますから。要は世間か... Read More
サントリーホールでは、いつも期待を超えた
演奏や音楽家と出会うことができる。
3月20日(水)の都響プロムナードコンサートでは
指揮者、ヴァイオリニストともにこれからを期待したい
音楽家と出会った。
【プログラム】
スタンフォード:アイルランド狂詩曲第1番ニ短調op.78
コンゴルド:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op35
アンコール;クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリーズop6
ラフマニノフ:交響的舞曲op45
期待超えその一:ベンジャミン・バイルマン
バイルマンとヴァイオリンが一体化... Read More
日時:2022年12月11日(日)13:30開演
場所:渋谷セルリアンタワー能楽堂
出演:遠藤征志 ― 作曲・ピアノ
津村禮次郎 ー 能楽師
林 望 — 作家・日本文学者
源氏物語54帖の響き
文字の源氏を音の源氏へ
「源氏物語に曲を作ることを
音楽を志す自分の軸とした」
「8年前、林望先生著作『謹訳源氏物語』に感銘を受け、
全く面識のない林先生を訪ね、
各帖に曲を作ることを願い出た」
と語ったピアニスト遠藤征志さん。
能舞台に立つ静かなその姿には
自負がにじみ出ていた。
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日時:2022年10月8日(土)14時開演
場所:一欅庵
出演:朗読 佐藤三生 阿部知代
ヴァイオリン 桂川千秋
主催・制作:なごみ会
風習に身を置く
日本独自の風習、十三夜の月見。
中秋の名月十五夜の月見と十三夜の月見、
どちらか一方を欠くと「片月見」と言って
嫌われたそう。
新暦では今年は10月8日。
その10月8日に登録有形文化財と指定されている
一欅庵で樋口一葉作「十三夜」の朗読会が開かれた。
原文朗読
美しい日本語に心身共に芯からほぐされた。
そ... Read More
日時:2022年10月8日(土)14時開演
場所:一欅庵
出演:朗読 佐藤三生 阿部知代
ヴァイオリン 桂川千秋
樹齢300年は経ている欅大木
江戸時代の風景凝縮
風景がゆがむガラス
とても薄くて頼りなげだが、ガラス越しの
景色を眺める時、その確たる存在を感じる。
憧れの猫間障子
十三夜のしつらえ
続きはこちら
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阿部知代・佐藤光生朗読会
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日時:2022年10月1日(土)18時~
場所:スコットホール
出演:田山輝明(比較後見法制研究所理事長)
桂右團治
落語
誕生日 桂三枝 作
こうけんしよう 桂右團治 作
時代を映す新作落語
家単位の暮らしが個人中心の暮らしに変化に伴い、
いつの間にか家族やその周辺の人間関係も変化する。
新作落語はそんな世情を笑いと共に描く。
桂右團治師匠の「こうけんしよう」は
「この頃ねえ落語」第一作目とのこと。
身の回りのことを別の目線で見るっていいね。
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日時:2022年9月17日(土)14:00~
場所:無何有
出演:桂右團治 神田桜子
史上4番目に強い台風14号が日本列島に近づいてきた
17日、新宿東口に出たら、そこは祭りだった。
コロナ禍以後初めて生の祭りに出会った。
並ぶ屋台をのぞく、何を買おうかと迷う楽しさを
久々に味わった。
番組
落語 三者面談 微笑亭さん太 作
講談 赤穂浪士銘々伝
源蔵婿入り赤垣の南瓜娘
落語 陸奥違い
微笑亭さん太さんに感服
登場人物は高校生の息子、その父親、そし... Read More