寄席に行ってみたいとは思っても、
気後れがして足が向かない暮らしが一変したのは
10年近く前のこと。
新聞多摩版に桂右團治師匠の落語会開催の小さな記事を見つけた。
八王子に文化の交流拠点を作るのが目的という主催者のコメントが
あった。
ここなら参加できる。と2か月に1回の落語会に通い始めた。
通っているうちに落語は聴く、笑うという受け身の芸能ではない。
演者は言葉と仕草、そして扇子と手ぬぐいで想像力を喚起させる。
その情景を描いているのは聴き手。
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ドルシネア・デル・トボソ
ドルシネア・デル・トボソ。。。
訳の分からないスゴイ名前を付けられた。
いつもドロシーって呼ばれていたから
お母さん以外は私の正式の名前を誰も知らない。
なんでもスペインを代表する作家ミゲル・デ・セルバンテスの代表作
『ドン・キホーテ」の主人公ドン・キホーテの
思い姫の名前なんだとか。
サンチョと私は一心同体。
どんな時も離れなかった。
夜も並んでお母さんの腕枕で寝た。
いつもサンチョにお母さん側を取られていたけど、
私は一回も文句を言ったことはない。
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ししくと読めたけれど、額面通り、獅子が吼える、と受け取った。
その意味を音楽劇「獅子吼」(原作:浅田次郎)で知った。
瞋(いかり)という漢字に初めて出会った。と、思ったら
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一節、
「欲ハナク、決シテ瞋らず」
と表現されているとプログラムの浅田次郎氏のコメントで知った。
一体どのようなことだろうと帰宅して、瞋を検索。
プログラムの解説とはニュアンスが違っていた。
老獅子ボスが父から受け継いだ教え「決して瞋るな、瞋れば命を失う」の瞋は検索した瞋。
最後の... Read More
サンチョ・パンサ
「温かいクリスマスを迎えたい」という紙がついたケージに
入れられて、熱帯魚販売店の店先にいたことを覚えている。
仲間が2匹いた。
クリスマスが来る前に、もう1匹と一緒に4人家族の一員になった。
僕はドン・キホーテの従者の名前「サンチョ(サンショ・パンサ)」をもらった。
相方はドン・キホーテの思い姫「ドルシネア(ドルシネア・デル・トボソ)」となった。
お母さんがドン・キホーテに心酔しているからだとか。
少し経ってから「僕」ではなくて、「私」だったことがわかったけど、
そんな... Read More
2020年10月10日(土)
新国立劇場オペラパレス
鋭さをオブラートで包んだスタッフの表情に
安心と心地よさを感じました。感染防止が身についたせい?
7か月ぶりのオペラ鑑賞です。
ようやくこの時が来た❕
いい席で聴きたいと、とても強く願う故、
クラシックチケットはいつもS席を購入。
しかし、今回、同行する者が
「S席と言ったってなんでここなんだ?ということもよくある。
A席だっていいんじゃないの?」
私
「・・・」
思いきってA席を指定して購入を依頼した。
大... Read More
日時:2020年9月26日(土)14:30~
会場:日本基督教団ロゴス教会
出演:華岡将生(フルート)須古典明(ギター)
【申込時にお願いしたこと】
連絡先を確認する
自宅での体温チェック
チケット代金は来場者が所定の箱に置く(おつり不可)
【当日】
会場内の消毒(椅子、手すり、ドアノブ)
換気のため、ドアは小解放
会場入り口では靴底消毒と手指消毒、体温チェック
掛け声を控えていただき、感動は拍手で伝えていただく
お客様同士の会話は少し離れて行う
あれは控えて、これは... Read More
コロナ禍が過ぎ去ったとしても、今までと同じコンサートを開くのは当分の間は難しいと想像します。
個人が運営するコンサートとなると、
その困難の壁は北斎の神奈川沖浪裏かと思うほど大きく立ちはだかります。
そこで、コンサートに足を運んでくださる方々にこんな問いかけを行いました。
夢空間La Musicaのコンサートのどのようなところが魅力ですか?
ご友人を誘われる際の文言はどのようなものですか?
寄せられた感想はおおよそこのようなものでした。
クラシック音楽が日々の暮らしに根を... Read More
当たり前が消えた
2020年5月まではスケジュール帳にコンサート予定が並んでいました。5月以降も12月までいくつかはスケジュール帳に記入していました。
時間とお財布が忙しく、楽しみと、どうしようかが混然一体となる。。。それでもやっぱり楽しい❣と思う日々が2月までは続いていました。
3月以降は中止、延期、公演は行うが払い戻しもするというお知らせを受け取るようになりました。行く側の人間としても、どうしようか、、、と感染の可能性という2月までは考えもしなかったことで悩むようになりました。
コロナ禍... Read More
ニッパー(出典:Wikipedia)
月光仮面のメロディに体を揺らし、”ごっこ遊び”に興じる一方、クラシック好きの父親がかけるレコードのベートーベンやブラームスの交響曲もごく身近なメロディでした。巷の楽曲は外側からの刺激、クラシック音楽は体内を流れる血液といった存在だったと今思います。
中学時代
中学生になって少し経つと、始業前、そして休み時間の教室は初代ジャニーズ4人のメンバーそれぞれのファンが憧れを語り、歌ったりでにぎやかでした。私はあこがれるっ... Read More
コンサートの楽しみは大きく分けて3つあります。
一つ目:チケットを購入した時
購入したその時からコンサートは始まっています!
ワクワクする気分はゴルフ前日は眠れない人(古い?)に共通すると思います。コンサートの場合、当日まで相当長~い間楽しめます。
二つ目:コンサート当日
言うまでもなく、ここがメインの楽しみです。席に着いた瞬間の満足感(始まってもいないのに満足感)、開演前の静かなざわつきの中でプログラムを読むのも心地よいです。
幕が開いて、少しの間、ごく個人的な感覚ですが、なぜかちょっとお... Read More