JAZZものがたり

日時:2019年2月23日(土)18:00~

場所:ヴィ・マエストロ

出演:華岡将生(フルート) 遠藤征志(キーボード)

主催者は一人でも多くのお客様に楽しんでいただきたいといつも思います。そのために企画を練り、出演者とも相談し、準備を整えます。素敵な企画!行ってみよう!と気持ちを動かしていただけるために何をすべきかいつも楽しみながら悩みます。

今回の企画もその道をたどり、その結果、会場の収容人数(30名程度)が少ないこともあり、お申し込をお断わりするという心苦しく、かつ嬉しい悲鳴を上げることとなりました。このお二人のライブを6月8日(土)にロゴス教会で開催いたします。こちらは定員は100名です。ご来場をお待ちいたしております。

夢空間La Musicaが開催するジャズライブはいわゆるJAZZという枠を外れて、出演者しか奏でることのできない音楽をソロで、デュオで楽しむ「音楽ライブ」です。

 

当日、最初の曲目は遠藤征志さん作曲のご機嫌な気分全開「キンゲンゴ」。一気に華岡将生&遠藤征志の世界、もっと正確に言えば、お二人の懐に吸い込まれました。映画音楽、ジャズ、歌謡曲などなどがワクワク、えっ!と意表を突かれる編曲で登場する数々の演奏に楽しく翻弄されました。

当日のプログラム

キンゲンゴ(遠藤征志作曲)

いそしぎ

シランクス

悲愴第2楽章

源氏物語第一帖「桐壺」(遠藤征志作曲)

べサメ・ムーチョ

丘を越えて行こうよ

永遠の人(遠藤征志作曲) 他

今回特筆すべきはドビュッシー無伴奏フルート曲「シランクス」とベートーヴェンピアノソナタ「悲愴」第2楽章でした。

 

ドビュッシー無伴奏フルート曲「シランクス」

無伴奏フルートのため作品としては、J.S.バッハやテレマンの作品とともに、フルーティストには欠くべかざる作品となっているそうです。

約2分半の短い曲ですが、フルートの音色を極限まで追究したと感じさせる、ドビュッシーの独創性を存分に味わうことができる作品でした。始まりから終わりまでたゆたうように流れる、神秘的で麗しいギリシャ神話の妖精の姿が描き出されました。

 

 

今回が人前での初演奏とは思えない、華岡将生さん奏でる音の芸術に魅了されました。

 

ベートーヴェンピアノソナタ「悲愴」第2楽章

重く、ズシリと突き刺さるように始まるソナタですが、今回演奏された第2楽章は少し軽やかで、穏やかです。CMやドラマ、映画で聴く機会も多い楽章です。テレビドラマ「相棒」にはクラシック作品が使われる機会が多いように個人的には思います。ここでも使われていました。

遠藤征志さんは楽器がキーボードというハンデを極限まで小さくした演奏を披露してくださいました。この曲以外、ライブ全ての演奏でキーボードの可能性を広げる演奏で楽しませていただきました。キーボードで繊細なタッチの違いを感じさせる奏法には驚きました。

 

 

6月8日(土)にはこのお二人のSpecial Liveロゴス教会で予定しています。ここではグランドピアノに加え、パイプオルガンの演奏も行われます。ご来場をお持ちいたしております。