ことばと出会う音楽会vol.3

日時:2022年10月29日(土)14:30~

場所:日本キリスト教団ロゴス教会

出演:石鍋多加史(語り・歌)

岩間数子(語り)

上原なな江(打楽器)

一色典子(ピアノ)

 

正真正銘の秋晴れ、ぽかぽか陽気、

お隣にできた東京ファームヴィレッジの賑わいは

コンサートの準備をするスタッフの気持ちを弾ませた。

テイクアウトしたコーヒー(450円)が美味しかった。

写真引用:Living多摩 

 

リハーサルも終了し、開演の時を待つ

プログラム

■第1部

・たまゆら                         上原なな江  曲

・きいている                谷川俊太郎 詞  谷川賢作  曲

・チビのマーチ    上原なな江 曲

・絵本 からすたろう  原作  やしまたろう 音楽 上原なな江

・鞠と殿さま                      西条八十 詞 中山晋平 曲

・蜜柑        原作  芥川龍之介 音楽 上原なな江

・みずたま      阿部亜依 曲

・注文の多い料理店  原作  宮沢賢治 音楽 土井啓輔

■第2部 

・花とキリン                      上原 なな江  曲

・歌楽 ベロ出しチョンマ 原作  斎藤隆介  音楽  三木稔

 衣装 中矢恵子

アンコール   星めぐりのうた

コンサートのテーマは愛

ある方が「遠慮がちな底知れぬ愛」と評したという

「きいている」

谷川俊太郎さんの目を通してこその詞。

石鍋多加史さんがその神髄を歌う。

 

 

愛とは寄り添ってみること、知ること、かもしれないと

思わせる絵本「からすたろう」

9月に完成したばかりの上原なな江さんの作品は

人間の鼓動を伝える。立体的な物語に出会えた。

 

こどももおとなも読んで、眺めてほしい絵本。

 

見た目じゃわからない愛に気づいた時、

自分が救われる。

「蜜柑」はそれを教えてくれる。

石鍋多加史さんの語りはモノクロームから

天使のはしご」のかかる情景までを

丁寧に描き出した。

 

宮澤賢治が好ましいと思う愛の対極を描いた

「注文の多い料理店」

 

「ベロ出しチョンマ」の底なしの愛は

出会う度に新しい顔を見せる。

石鍋多加史さんと一色典子さんの絶妙なやり取り、

ピアノ独奏箇所では江戸時代の村の様子、農民の心模様を

切なく激しく伝わってきた。

 

第1回公演「ベロ出しチョンマ」の衣装です。衣装によっても物語の印象が変わります。

 

上原なな江さんの作品は登場する風景、

人物、物に注ぐ愛、そして打楽器へ向けた愛を

感じる。

 

お客様の声抜粋

想像する力、思いやる力、自分の心と向かい合う力

の大切さを感じました。

 

衣装がよく合っていた。

ベロ出しチョンマ歌劇(原文のまま)

劇的に聞きごたえがあった。

素晴らしい声と音楽で心が満たされるひと時でした。

 

秋麗の日にふさわしい心に爽やかな風が吹いてくるようで

朗読と音楽の相乗効果を楽しませていただきました!!

上原さん作曲のテンポ感ある軽やかな多種の楽器を使いながら、

生き生きとした音楽になんとも楽しい気持ちになりました。

「蜜柑」は作品の緻密さがすごく実感されて、

次々と展開していく作者の心模様、場面がありありと伝わってきました!!

「注文の多い料理店」も岩間さんとの掛け合いがすごく新鮮でした。

最後の星めぐりで涙もとけていきました。

 

鞠と殿様―子供のころよく耳に、

友達と歌ったことを思い出しました。

今は言葉よりリズム重視の時代になり、

日本語のよさが少なくなりました。

 

ステキな公演です。とっても楽しい!!

音楽も本当にステキです。

朗読もお二人とも息がぴったりで

よい時間を過ごさせていただきました。

蜜柑も面白かったです。読んでみたいと思いました。

打楽器の多様な音色も面白いです。

「ベロ出しチョンマ」はドキドキするような情景が浮かびます。

ピアノも豊かに情景を語っていました。

本当にいい時間を過ごせました