東京文化会館で、タンホイザー。
字幕で理解するしかない私だが、
ドイツ語のリズム、響きに魅了された。
私を含め、観客の熱情がほとばしるカーテンコールは
会場全体の照明が点いた後は
舞台上の歌手のたくさんの思いと一体化。
かけ声一切なく、ただただ拍手が終わりを知らないかの如く
響き続けた。
【新型コロナと日常の融和???】
休憩時間にはワイングラスを傾け、今見ていた場面を
たゆたうのもオペラ鑑賞の魅力の一つ。
しかし、
会場内は勿論、ロビーでの飲食も禁止、
休憩時間の会話もしないようにのアナウンスが
繰り返されたが、「そうだね」と思ってしまった。
コロナ禍で暮らすこと1年ともなり、
こんなに素敵な時間に浸れるのならその位は我慢、我慢と
思うようになった。
【自己犠牲】
吟遊詩人タンホイザーの恋人、エリザベートの究極の自己犠牲を
見守るしかないヴォルフォムが夕星(宵の明星)にエリザベートの安寧を願う
「夕星の歌」が体に染みた。
自己犠牲と言えば子どものころ読んだ「幸福な王子」。
子どものときはただた突き刺さる哀しさしか感じなかったことを
思い出した。今も変わらない。
【「夕星」って何と読む?】
私はかつて、タンホイザーのアリア「夕星の歌」で「ゆうずつ」と読むと知った。
そして、夕星とは夕方西の空に見える金星のこと知った。
ネットで万葉集、枕草子にも出てくる言葉で、常識!と書かれたサイトがあり、
常識なんだ‼知らなかった、、、とそっと下を向いた。
常識というのにPCの文字変換では出てこない。。。