新聞の投稿俳句に見つけた「蝌蚪」が読めない。意味も分からない。調べたら「かと」<おたまじゃくしのこと>と書いてあった。この漢字からおたまじゃくしは想像できない。「蝌蚪の水」は〈おたまじゃくしが泳いでいる水たまりや池のこと〉と書いてあった。なるほど。と思ったが、やはりその風景を想像できない。もっと別なものを思い浮かべてしまう。
薔薇という漢字もあの気品ある美しさと結びつきにくい。この漢字は少し怪しい雰囲気を感じる。
隷書体の「隷」は必ずしも悪い意味ではないそうだ。日本銀行券の書体は隷書体。印鑑にも使われる。それでも感じから受けるイメージは明るいとはいい難いと思う。
一方、「爽快」「薫風」「微笑み」などはイメージそのものだと感じる。
学校で漢字を習っていた頃、こういう目で漢字を眺めることができていたら漢字のお稽古がもっと楽しかったかなと思う今日この頃。(文責:M・O)