ミュージカル「のっぽの古時計」

日時:2021年10月16日(土)

場所:川崎アートセンターアルテリオ小劇場

 

 

・・・そして気づきました、
「物語が語り継がれるとはこういうことだ」と。
聞き手が語り手から想像したものが心を揺さぶり、
自分の経験が呼び起こされたり将来を考える糧になったりする。
「大きな古時計」は、作曲家がこの物語を聴いた時の心の振動が
音になって、時代を超え国を超え語り継がれてきました。・・・

このミュージカルの演出家、河田園子氏のGREETINGより抜粋

 

作家の心の震動を演出家が共有し、増幅され、舞台に立つ方々に伝わり、

美しい魂の振動となって観客に届けられた。

コロナ禍の欠乏は経済活動の外にも大きな穴をあけた。

五感が、気持ちが飢えていたことを直に教えられた。

舞台と客席が一体化した小劇場ならではのことと思った。

 

写真:アルテリオ小劇場HPより

 

出演者それぞれの音が心に沁みた。

中でも古時計の精を演じた石鍋多加史さんの震動は格別だった。