マエストロDE落語「桂右團治落語会」第四回

高尾倶楽部『マエストロDE落語 桂右團治落語会第4回』を開催しました。演目は「時そば」「二番煎じ」の二席でした。師匠

“まくら”に江戸の時刻の数え方が語られ、知っているようで細かくは知らなかった〈丑三つ〉の解説に納得したり、〈四つ〉の次がなぜ〈九つ〉かは謎だと知り、これから噺の展開はいかに、と前のめりになるところでおもむろに蕎麦屋が登場し、[時そば]が語られ始める。多くの方が知っている噺「時そば」も“まくら”の組み立てによって〈落ち〉の味わい方は千差万別。

全体経営者と従業員の話が〈まくら〉となった「二番煎じ」は最近取り上げられることが多い労働時間に関する報道などをつい思い浮かべてしまう。そうこうしているうちに、骨の髄まで凍える真冬の夜回りの噺に。夜回り中の旦那衆の横着ぶりに笑い、謡い 新内、端唄のようなかけ声の「火の用心」を披露する右團治師匠の透き通る声、うなる声に聞き惚れる快感。冷え切った身体を温める〈煎じ薬!〉と〈しし鍋〉を味わう場面は思わず箸を出したくなる描写、廻り方同心と言葉のキャッチボールも軽妙。「泣くこと地頭には勝てない」がここでも明らかになった。

始めて出会った人との会話も楽しい食事タイム。ヴィ・マエストロのソムリエ原岡さんの手による軽食は多彩な食材が構成する料理。粋な盛りつけも後押しする味わい深い一皿。毎回ちょっとしたサプライズがあり、今回は肉団子。レバーが入っている?使用された肉は?と頭をひねることに。レバーではなく酒粕、使用された肉は豚肉、牛肉、羊肉。レバーとしか思えなかった酒粕、新しい使い方を知ることができました。