日時:2022年23月26日(土)14時開演
場所:フリースペース無何有
出演:桂右團治
新宿東口から速足徒歩2分、外階段を上った先、
3階にあるフリースペース無何有。
折りたたみ椅子30脚でいっぱいとなる
フリースペースには昭和の香りが満ちていた。
私を含め、昭和世代のお客様が醸し出す
心地よい空気も師匠の噺を支えていた。
演目
時うどん
インドの落日(三遊亭円丈作)
二番煎じ
短編小説のようなまくら
まくらは噺の導入、と知っている。
最近は噺に出てくる用語を
説明するまくらもあり、その内容は様々。
「インドの落日」のまくらは短編小説を
味わっているのかと思った。
心の中心に染み渡った。
人情噺そのもの。
そのまくらで伝わる
協会を越えた交わり、円丈師匠の魅力
落語協会と落語芸術協会、所属は違った
円丈師匠と右團治師匠の間に流れた時間
が真珠の輝きと思えた。
そして、かつての新聞に掲載された”うた”を思い出した。
“心”と書きていずれの角も交わらぬ
しずかなりけりあるべきこころ
桂右團治師匠を見つめていきたい
多くの落語家さんの噺に触れながら、
桂右團治師匠をこれからも見つめていきたいと
強く、強く感じた落語会だった。
新たな気持ちで続けていきたい。