かつて2月の雪の中、曲がり屋に宿泊した時は
冷凍庫の中かと思った。遠野ならではの営みを
紡いできた人間の強さとそれを支える文化に
触れて、生きることへの思いを新たにした思い出の地。
真冬の防寒コートを着て遠野めぐり、と意気込んでいたが、
4月末の寒波と雨に負けて博物館と物語の館のみ。
その昔、遠野盆地は湖水だった。と書かれていた。
マルチスクリーンに映し出される遠野全景を目にすると
なるほど、と納得。が、帰宅後ネットを開くと湖水だったは
正しくないとの記述がいくつも出てきた。
博物館に掲示されているのにどういうことだろとしつこく検索。
結果、佐々木大輔氏のnoteにたどり着き、湖水であったと確認。
詳細で興味深い記事。
柳田国男の遠野物語に関する資料も充実していた。
マルチスクリーンでは遠野物語10作品が並んでおり、
選んで聴くことができる。「オシラサマ」を選択した。
物語を聴いた後で館内に展示されている多数のオシラサマ
を見た。自然、風習とともに謙虚に暮らす人たちの姿が見えた。
物資の集積地として反映していた姿、馬とともに生きる農村の様子、
真冬の寒さは今以上に尋常ではなかったと想像する時代の繁栄に感嘆。
昔話蔵では触れると飛び出す切り絵、のぞくとお話が聞ける、など
IT技術が遠野を盛り立てる心温まる助っ人として活躍していた。
子どもも大人も同じ目線になる貴重な空間。
遠野座で昔話3つ聴いた。
「むがすあったずもな」で始まり「どんどはれ」で終わる
語り手、ことば、人間含め命あるもの達のぬくもりに
耳を傾けた。
まちぶら
「地元案内人と歩くガイドブックには載っていない
市街地の意外なお宝発見」これがまちぶらということらしい。
いくつもコースがある。氷雨ではないときに
もう一度訪れてまちぶらを体験したい。

ルートイン盛岡駅前の部屋の正面に岩手山
山頂までの姿をなかなか見ることのできない
岩手山。氷雨模様の中こんな瞬間もあった。