落語そして桂右團治師匠

 

 

寄席に行ってみたいとは思っても、

気後れがして足が向かない暮らしが一変したのは

10年近く前のこと。

新聞多摩版に桂右團治師匠の落語会開催の小さな記事を見つけた。

八王子に文化の交流拠点を作るのが目的という主催者のコメントが

あった。

ここなら参加できる。と2か月に1回の落語会に通い始めた。

 

 

通っているうちに落語は聴く、笑うという受け身の芸能ではない。

演者は言葉と仕草、そして扇子と手ぬぐいで想像力を喚起させる。

その情景を描いているのは聴き手。

つまり、江戸の粋を演者と聴き手の共同作業で創出しているところに魅力がある、

と思うようになった。

コンサートと同じで、会場で作られる空気感、呼吸、体温が肝と思う。

落語会は目と目が合うくらいの会場がいい。

演者と聴き手の目が合う、演者はそれを受け取り、話しを進める、ここも魅力。

 

対面、対話を大事にし、共感と満足感の醸成を軸に、
夢空間La Musicaは間近で本物の芸術を楽しむ空間を
今後とも大事にいたします。

 

と謳う夢空間La Musicaで落語会を開きたい、

桂右團治師匠にお願いしたい、

という願望がふつふつと湧き上がり始めた。

駅近、定期落語会ができる場所、文化交流拠点作りを一緒に目指せる人

を探し始めたのは落語会に通い始めてから4年後。

第1回を2016年3月19日、「マエストロDE落語 桂右團治落語会」を

ヴィ・マエストロで開催することとなった。

思い立ったらとにかくやってみる精神だけで始めてしまった。

 

コロナ禍で止まっていたけれど、小さく踏み出だすことになった。

 

11月7日(土)に第17回桂右團治落語会を開きます。

こちらは予約で既に定員に達しております。

今回は定員8名に絞らせていただきました。

 

新型コロナウィルスを遠ざける仕組みを整え、

お客様にも協力も仰ぎ、

響感し合う落語会を作っていきたいです