三年前、6月初旬、ドイツ各地で行う合唱交流10日間の旅におまけとしてついて行った。各地で合唱祭に参加したり、ホームパーティーならぬ村総出パーティーに招かれたり、歴史を肌で感じたり、もちろんビールを楽しんで、気持もお腹も大満足した旅をした。
ベートーベンハウスを訪れた。仰々しい看板もなく、見過ごしてしまいそうなたたずまい。足を踏み入れると18世紀後半の空気に体が包まれ、ベートーベンの息づかいを手にした。
数多くの曲に満ちていると実感し、レオノーレ序曲第三番が体の中に響き、かの作曲家と対話している気分になった。なぜこの曲が響いたかは自分でもわからない。
併設されているショップでベートーベンも弾いたビオラの鉛筆を購入。鉛筆を入れてもらった紙袋(右写真)にはサインとピアノソナタ「月光」の第三楽章が印刷されていた。捨てられない。
行かないとわからないことがたくさんあると今更ながらに確認する旅でもあった。
6月始めはホワイトアスパラガスシーズンまっただ中。そのおいしさにノックアウトされた。
これも行かなければわからないことだった。(文責:M・O)