開催日:平成28年10月29日(土)
場所:日本基督教団ロゴス教会
出演者:アルフォーコ (テノール)持木悠 澤崎一了 高柳圭 吉田連 (ピアノ)高田絢子
アルフォーコ初登場から3回目となる今回、ロゴス教会の椅子全てを使うほどのお客様を迎えてコンサートとなりました。プログラムは日本歌曲、オペラアリア、カンツォーネの構成でした。今できる最高のパフォーマンスを披露しようと切磋琢磨する彼らの心意気が毎回コンサートに込められています。今回もいつもの通り、自分達が楽しみ、その楽しさをお客様の楽しみに昇華させようと努力する姿がそこここに満ちていました。
日本歌曲】
作詞家・北原白秋と作曲家・山田耕筰のコンビで作られた歌曲3曲と童謡で一部の幕を開けました。童謡「あわて床屋」ではパフォーマンスも見ものでした。リハーサルではウサギの耳を上手く切ることに腐心していたカニの床屋、吉田連さんでしたが、本番でもやはり難しかったようです。
ところで、北原白秋、山田耕筰のコンビは多くの校歌、自治体歌を提供していますが、夢空間La Musicaの地元、八王子市の市歌もその一つです。
【いつの日か】
童謡に対する思いは大人の方が強いかもしれません。
アルフォーコの面々にとっては、ギリギリ知っている曲、知らない曲が入り交じっているこのメドレーをどのように歌うか、何をお客様に伝えるのか、大いに悩み、話し合いを重ねたそうです。童謡をどのように歌っていくのか、今後も考え続けるそうです。
編曲者、源田俊一郎さんはこの作品に関して、「誰でもが心の中に持っている郷愁と優しい気持ちを、童謡を歌うことで呼び覚ましていただきたい」とコメントをされています。
「証城寺の狸囃子」のお経
童謡メドレー「いつの日か」の中の1曲、「証城寺の狸囃子」で、木魚と共に唱えられるお経は「浄土真宗『正信念仏偈』」です。童謡の舞台となったお寺、證誠寺(しょうじょうじ)は浄土真宗本願寺派(西本願寺派)のお寺です。
「証城寺の狸囃子」の中で唱えられているお経は、宗祖親鸞聖人の著書「教行信証(きょうぎょうしんしょう)」の行巻末の偈文(げぶん)、「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)」の中から取られたものです。ちなみに、その内容は宗祖親鸞聖人が阿弥陀仏の教えはこういう根拠があるから真実なんだよとわかりやすく書いたものなのだそうです。(出典:Yahoo!知恵袋)
また童謡のタイトルが証城寺となっていますが、「證誠寺」が正しいそうです。(出典:Wikipedia)
それにしても、波打つように流れるお経が組み込まれた曲を聴く人を楽しませ、かつ正確に演奏するために、相当練習を積んだのではないかと和尚さん役の持木悠さんに尋ねたところ、やはりとても難しかったとのお返事でした。
〈歌曲、童謡に寄せられたお客様の声〉
演技力も抜群で昔を思い出しながら聴いた
最近は童謡を耳にすることが少ない。今の子供達にも歌い継いで欲しいと強く感じた
子供が見ても喜ぶような熱のこもった楽しいものでした
【オペラアリア】
アルフォーコ一人一人の持ち味が遺憾なく発揮されたオペラアリアでした。目指すところに向かって日々精進をされている皆さんです。このアルフォーコのコンサートをきっかけにして、それぞれが活躍する舞台に足を運んでいただけたら嬉しく思います。
また、これからも夢空間La Musica始め、様々な場所でアルフォーコのコンサート開催の機会があります。夢空間La Musicaホームページでもご案内をいたしますので、チェックして いただけましたら幸いです。
アルフォーコ共通の今後の予定
2017年1月6日(金)
渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール
「テノールまみれのニューイヤーコンサート」
お問合せ 080-4166-4891(オキ)
090-5208-5166(タカヤナギ)
080-5546-3260(ヒロセ)
吉田連さんの今後の予定抜粋
2017年1月29日(日)
くにたち市民芸術小ホール スタジオ
持木悠さんの今後の予定抜粋
2016年12月29日(木)
チェレステ・スタジオ松濤
高柳圭さんの今後の予定抜粋
2017年1月15日(日)
サントリーホール
「椿姫、ドゥミ・モンデーヌ悲恋」
お問合せ event.bellemine@gmail.com
080-5473-0301(実行委員会事務局)
澤崎一了さんの今後の予定抜粋
2017年2月15日(水)
新国立劇場中劇場
高田絢子さんの今後の予定抜粋
2016年12月2日(金)
神戸新聞 松方ホール
【カンツォーネメドレー】
お客様から声のかかった「カルーソ」も組み込まれていた今回のメドレーですが、最後はやはり「オーソレミオ」でテノールの華やかさ、醍醐味を存分に楽しんで締めくくりとなりました。アンコールは「Time to sayGoodbye」そして教会の構造を生かしたパフォーマンスも加えた「オーソレミオ」でした。
〈お客様の声抜粋〉
個性的なテノールの迫力に圧倒された
アルフォーコの4人組、実にいい顔、いい目をされていました
とても、とても楽しく、素晴らしいコンサートでした
高田さん含め皆さんの仲のよいのが伝わるあったか~いコンサート、それぞれの持ち味が発揮された充実しコンサートでした
ホールいっぱいに響き渡る見事な声に感動しました
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