テノールの競演~オペラとカンツォーネの夕べ~

年月日:2017年11月26日(日)

場 所:アルテリーベ東京

出 演:古橋郷平(テノール)高柳圭(テノール)比留間千里(ピアノ)ゲスト:盛田麻央(ソプラノ)

プログラム

第1部

私の太陽                    ディ・カプア

オペラ「ルイザ・ミラー」より 穏やかな夜    ヴェルディ

オペラ「アルルの女」より フェデリーコの嘆き  チレア

オペラ「トスカ」より 星は光りぬ        プッチーニ

オペラ「カルメン」より 手紙の2重唱      ビゼー

オペラ「椿姫」より なんという顔色・・・    ヴェルディ

第2部

朝の歌        レオンカヴァッロ

彼女に告げて     カルヴォ

マレッキアーレ    トスティ

ロマンツァ      マラヴァージ

カルーソー      ルーチョ・ダッラ

マリウ 愛の言葉を  ビクシオ

カタリー       カルディッロ

 

ドイツ料理と毎晩3回のミュージックステージを楽しめる「アルテリーベ東京」(新橋)での企画コンサート、『テノールの競演~オペラとカンツォーネの夕べ~』。

曲目紹介は大阪府出身の古橋郷平さん。紹介されるイタリアオペラのアリアやカンツォーネに登場する人物の心情が大阪弁で語られました。方言を使っての解説初体験でした。登場人物の人間味が伝わり、その心情に深く寄り添うことができました。
オペラ、歌曲、カンツォーネなど、そこで歌われる内容を前もって知っている場合が多いですが、《書き言葉》で理解していることに気づきました。オペラや歌曲などで描かれる人物にはそれぞれの暮らし背景があって、《話し言葉》は様々なはずと古橋さんの大阪弁で思いました。

カンツォーネで歌われる内容は3つに分類されるという見解もなるほどと納得しました。
① 男性が女性に思いを打ち明ける歌
② 男性が振られてやるせない気持ちを引きずる歌
③ 土地の美しさを称える歌

比留間千里さんのピアノ伴奏がエネルギーに満ちたテノール古橋郷平さん、高柳圭さんを盛り立て、スペシャルゲスト盛田麻央さん(ソプラノ)が舞台に女性ならではのしなやかさを添えました。上質かつ愉快なコンサートでした。